比叡山延暦寺(横川) ― 2015年05月08日
比叡山延暦寺・西塔よりさらに北4に4キロほど行った所にあるのが横川地区になります。 横川は 850 年に、第3世天台座主慈覚大師円仁が開いたとされるので、西塔の少し後になります。 ちなみに、「横川」は「よかわ」と読みます。
龍が池弁天
昔、この池に大蛇がおり、人々に危害を加えていました。 それを知った元三大師によって大蛇の力は封じ込められました。 その後、大師に諭された大蛇は龍神として弁天様の使いとなり、人々の安全と心願成就の助けを行いました。 この池のざっくりとした言い伝えです。
根本如法塔
慈覚大師が写経した法華経一部八巻を納める宝塔です。 現在の建物は大正14年に再建されました。
横川中堂
開創当時に聖観音を祀ったのが始まりで、何度か火災で焼失しています。
秀吉と淀君が再建したお堂も、昭和 17 年に落雷で焼失してしまいました。
現在の建物は、46 年に再建された物です。 清水寺のような足場が特徴的な建物です。
虚子の塔
高浜虚子は明治後期~昭和初期の俳人、小説家です。 横川中堂の政所一念寺に泊り、作品を書いた事もあったそうです。 85歳で永眠するまでに 20 万句を超える俳句を詠んだと言われてます。
恵心院
藤原兼家が元三慈恵大師の為に建立したお寺です。
浄土教の基礎を作った恵心僧都源信が修行や著述に専念された場所です。
四季講堂(元三大師堂)
お堂が建つ前は、代十八代天台座主慈恵大師良源の住房でした。
春夏秋冬の四季に法華経の論講が行われた事から四季講堂と呼ばれています。 本尊は元三大師の自画像と、少し変わったお堂です。
定光院
坂道を下り続けると、その先に定光院があります。
簡易的な地図を見た時はそれほど距離があるとは思いませんでしたが、実際は結構離れています。 また、駐車場に戻るには坂道を登って戻ってくる必要があり、行った事を後悔しました。 帰りは結構、しんどかったです。 定光院は、日蓮聖人の修行の地になります。
元三大師御廟
定光院から元の道に戻り、元三大師御廟へ向かいます。
メンテナンスされているの良く解らない古ぼけたこの建物が元三大師御廟で、物凄く質素です。 元三大師の遺言により横川の鬼門にあたるこの地に葬られたそうです。
駐車場への帰り道、東塔の出入り口で話をした人と再会しました。 どうやら同じルートをたどっていたようです。 定光院への寄り道も何かの縁だったのかも知れません。
延暦寺は、東塔から離れるほど静かで神聖な雰囲気を感じました。 平日で観光客が少ない時に訪問できた事も良かったと思います。
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