愛媛県 今治城2015年09月20日

ゆるキャラ「バリィさん」で知られる、愛媛県今治市の海城です。 (行ってからその事に気が付きましたが...。)
1602 年に藤堂高虎によって築城されました。 日本初の層塔型天守が建てられたとされますが、天守の存在を疑問視する声もある様です。 天守は1610 年に京都の丹波亀山城に移築されたとの記録があるので、どちらにしろ、天守があった期間は非常に短かったと思われます。

四国遠征2日目。 前日の移動距離が 800 km 近くあり、朝起きると体中が痛かったですが、今日も良い天気です。 朝食後に早速出発。 今治城には隣接する駐車場があり、バイクはその脇の駐輪場に停車しました。
ホテルからの眺め

今治城の駐輪場

鉄御門
駐輪場のすぐ脇が鉄御門側の入り口なのでそこから入ります。
昔は手前に高麗門があったそうですが現在は失われています。 鉄御門自身も明治4年に消失してましたが、平成 19 年に再建されました。 正面に写っている巨大な石は「勘兵衛石」と呼ばれており、16.5t もある今治城最大の石です。
今治城・鉄御門

天守
櫓の見学は天守の入場券と共通なので天守に向かいます。
天守は昭和 55 年に再建された模擬天守ですが、層塔型ではなく望楼型に見えます。 再建時に亀山城の写真や図面を参考にしたそうですが、大分変更が加えられてるみたいです。 内部は資料館になっており、ここの受付で 100 名城のスタンプを押しました。
今治城・天守

今治城・天守

天守からの眺め。 遠くに見える橋は恐らく「しまなみ海道(西瀬戸自動車道)」。 なかなかの眺めです。
今治城・天守からの眺め

藤堂高虎像
この方が築城された藤堂高虎公。 築城の名手として有名です。
甲冑を着ていない姿で像を作成したのは平和な時代の築城を意識しての事だとか...。
今治城・藤堂高虎像

本丸跡(吹場神社)
かつて本丸があった場所には吹場神社が建てられています。
今治城には「吹場城」、「美須賀城」の別名もあり、神社の名前はそこから取ったようです。 明治の廃藩の際、市内4ヶ所の神社をこの場所に合祀したようです。
今治城・吹場神社

今治城・吹場神社

今治城・吹場神社

御金櫓
金蔵の役割だったそうです。 現在の建物は昭和 60 年に再建された物で、内部は美術館になっています。 当日は地元出身の智内兄助氏の作品が展示されていました。 独特な雰囲気の少女の画は印象的でした。 (「地獄少女」の世界観が思い浮かびました。)
今治城・御金櫓

山里櫓
名前の由来は城内の庭園「山里」の近くにあった事からです。
平成2年に再建された建物で、内部は古美術館になっています。
今治城・山里櫓

今治城・山里櫓

武具櫓
鉄御門など、周辺の多聞櫓は平成 19 年に再建されました。
これらの櫓内部は見学する事ができます。 模擬天守とは違い、こちらの建物は当時の技法を意識して再建している感じです。 やはり、鉄筋コンクリートではなく、木造で再建してほしいのもです。
今治城・武具櫓と鉄御門

今治城・武具櫓

今治城・武具櫓内部

今治城・武具櫓内部

山里櫓側の出口から出て内堀を眺めて帰ります。
今治城は内堀の外からの眺めが最高です。 今治城の堀は海とつながっているので堀には海水魚が泳いでいますが、真水が湧き出ている場所もあるらしく、淡水魚も生息しているらしいです。
今治城・山里櫓側の出口

今治城・内堀からの眺め

今治城・土橋

この城もコンパクトに纏まっていて見学しやすく、また内堀の外からの景観も美しい城だと思います。 ただ、どうせ模擬天守を作るなら層塔型に作ってほしかったです。 次ぎの目的地、湯築城へ移動します。