静岡県 浜松城2016年10月10日

今川領に進軍を開始した徳川家康は、武田信玄からの防衛拠点として 1570 年にこの地に浜松城を築城しました。 だた、既にあった曳馬城を改修して作ったらしく、全く新規に築城した訳ではなさそうです。
家康が城主だったのは駿府城へ移る 1586 年までで、その後の城主は点々と移り変わります。 この城の城主は出世する事が多く、出世城とも呼ばれてます。

現在は浜松城公園として整備されており、大き目の駐車場もあるのでバイクの駐車場所には困りませんでした。 さっそく本丸の方へ進みます。
浜松城・本丸入口

徳川家康像
今更、説明なんて不要な人物です。 家康が浜松城にいたのは29~45歳なので、像も若い頃の物だそうです。
浜松城・徳川家康像

変な鳴き声が聞こえるので石垣の方を見るとリスがいました。
けっこう大きい...。
浜松城・石垣のリス

天守門
本丸にどんな建物があったのかは詳しく解っていないそうです。
本丸から天守門へ向かいます。 天守門周辺の石垣は野面積ですが、ひらべったい石が比較的綺麗に積まれている感じで少し特徴的です。
浜松城・天守門

天守門正面の左右には鏡石と呼ばれる巨石が置かれています。
他の城郭でも良く見かけますが、権力を見せつける為のものです。
浜松城・天守門の鏡石

1854 年の安政地震では、浜松城はそれほど大きな被害は受けなかったようです。 天守門は幕末まで維持され、明治6年に取り壊されました。
現在の門は平成26年に復元されたものです。
浜松城・天守門

浜松城・天守門

浜松城・天守門内部

天守
浜松城の天守が築かれたのは第2代城主堀尾吉晴の代との説が有力ですが、江戸時代初期には失われていたようです。
現在の天守は昭和33年に建てられたもので、天守台の規模からすると小さいようです。
浜松城・天守

浜松城の天守台には井戸があります。 こういった構造は初めて見ましたが、名古屋城、松江城にも同じように井戸があるそうです。
浜松城・天守下の井戸

天守と天守門のツーショット。
浜松城・天守と天守門

本丸にあった井戸です。 銀明水と呼ばれていたそうです。 浜松城には全部で10個の井戸があたそうです。 現在はこの井戸には水はありません。
浜松城・本丸の井戸

富士見櫓跡
現在は何も残ってませんが、曲輪の先に富士見櫓があったとされています。
発掘調査の結果では、普通の邸宅のような建物だったようで、防御施設では無かったのかも知れません。
浜松城・富士見櫓跡

本丸を反対側に通りぬけてから石垣を見上げた所です。
斜面のうえの方だけ石垣を組む方法を鉢巻石垣と呼ぶそうです。
浜松城・天守曲輪の石垣

浜松城公園には日本庭園があったので、そちらも散策。 多分、城とは直接関係ないと思います。 紅葉シーズンに来たい場所でした。
浜松城公園・日本庭園

浜松城公園・日本庭園

浜松城公園・日本庭園