奈良県 長谷寺2017年10月08日

長谷寺は、奈良県桜井市にある真言宗豊山派の寺院です。
8世紀前半に創建されたと思われますが、正確な年代は不明です。 伝承では、727年に徳道が本尊である十一面観世音菩薩像を祀って開山したのが始まりとされています。

国道 165号から来た場合、総受付を少し過ぎた先に長谷寺境内駐車場があり、バイクはそこに停車しました。 ここに来たのは7年ぶりです。 前回は電車で来たのですが、駅から意外と距離があったような印象があります。
長谷寺・入り口

普門院不動堂
本尊の不動明王像は平安時代後期に作られた物です。
元々は別寺院の本尊でしたが廃寺となり、明治8年に本尊として迎え入れられたようです。
長谷寺・普門院不動堂

仁王門
現在の建物は 1894年に再建された物です。
両脇に仁王像、門の2階部分には釈迦三尊、十六羅漢像が安置されています。
ここから先は拝観料が必要です。
それにしても、ここは海外からの旅行者の数が非常に多いです。 何か有名な海外のガイドブックにでも載っているのでしょうか?
長谷寺・仁王門

登廊
仁王門を通ると登廊が本堂に向かって連なります。
長谷寺の一番の見所はこの登廊だと思います。
1039年に春日大社の社司中臣信清が子の病気平癒を祈願して造ったものらしいです。
下・中廊は 1894年の再建との事なので、登廊の中でもこの辺りは比較的新しいようです。
長谷寺・仁王門

長谷寺・登廊

登廊の横から伸びる横道。
何気ない、こんな横道も独特な雰囲気があります。
長谷寺

途中の繋屋から中廊を眺めた所。 本堂はまだ先...。
長谷寺・登廊

海外からの旅行者が、わざわざここに来るのも理解できます...。
長谷寺・登廊

愛染堂
ついに本堂前に到着。 まずは愛染堂。
新しそうに見えますが、1588年に観海上人が建立した建物らしく、意外と古い建物でした。
赤くて手が何本もある愛染明王の姿はちょっと怖いんですよね...。 昔の人の想像力の逞しさには恐れ入ります...。
長谷寺・愛染堂

本堂
この写真からは分りませんが、崖の上に舞台造で建てられた本堂です。
最初に建立されたのは奈良時代ですが、その後、何度も火災などによる焼失と再建を繰り返しています。 現在の建物は 1650年に再建された物です。
本尊の十一面観音立像は、1538年に再興された物なので、長谷寺創建時の物では無さそうです。
長谷寺・本堂

長谷寺・本堂

御影堂
本堂から、奥之院の方を回って下山します。
弘法大師御入定 1150年を記念して 1984年に建立した建物です。
長谷寺・御影堂

本長谷寺
天武天皇の病気平癒を祈願して道明上人が精舎を造営した事から「本長谷寺」と呼ばれています。 道明上人が鋳造した銅板法華説相図が本尊として祀られています。
長谷寺・本長谷寺

五重塔
昭和29年、戦後日本で初めて建立された五重塔です。
戦争受難者檀信徒慰霊、世界平和を祈願しての建立です。
五重塔の向には、豊臣秀頼が再建した三重塔の礎石が残されています。
この後、納骨堂の方にも立ち寄りましたが、ハチがブンブン飛んでいて危険だったので写真も撮らずに退散しました...。
長谷寺・五重塔

長谷寺・三重塔跡

奥之院に向かう途中にあった石仏群...。
長谷寺・石仏

陀羅尼堂
奥之院にある御堂です。 かなり新しい建物のようです。
長谷寺の塔頭寺院との事なので、長谷寺の高僧の為の御堂と言った所でしょうか...。
毎月5日と12日に法要が行われているようです。
長谷寺・陀羅尼堂

奥之院から登廊の方へ戻ります。
こういった何気ない通り道も美しいです。
長谷寺

長谷寺は、季節毎に美しい花が咲く寺院です。
次は、桜の咲くシーズンに来てみたいですね...。 印象的な寺院です。
帰りの時間が気になって訪問を諦めようかと思いましたが、来て良かったです。
長谷寺


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