京都府 天龍寺2017年11月25日

京都旅行の最終日、ホテルをチェックアウトした後、山陰本線に乗って嵯峨嵐山に向かいます。 早朝のせいか、電車は座席が埋まる程度で、それほど混雑はしてませんでした。

渡月橋
天龍寺に向かう前に、渡月橋に寄り道しました。
渡月橋が最初に架橋されたのは承和年間(834~848年)まで遡ります。
現在の橋は昭和9年に架橋された物で、橋脚や橋桁は鉄筋コンクリート製なので見た目よりも近代的な橋です。 でも、木造っぽく見えるデザインは嵐山の風景に良くマッチしています。
現在ではガイドブックや映画、TVドラマなどで広く知られる有名な場所です。
渡月橋

渡月橋

渡月橋から歩いて天龍寺の総門に到着。
天龍寺は足利尊氏が後醍醐天皇を弔う為に亀山殿を寺に改めたのが始まりです。
後醍醐天皇と尊氏は鎌倉幕府を倒した後は敵対関係にありましたが、その尊氏が寺の発願者というのは意外な感じもします。
尊氏に、後醍醐天皇を追い込む意図は、それほど無かったのかも知れません。
天龍寺・総門

勅使門
案内板とか何も無いのですが、天龍寺の現存建築物の中では一番古い建物です。
建立年代は寛永年間(1624~1644年)と言われてます。
現在は門としては使用されていないと思われますが、元々、勅使門は天皇の使者を迎える時だけ使われる特別な門なので、時が来れば今でも使われるかも?
天龍寺・勅使門

法堂
天龍寺は8回も火災に見舞われており、幕末の 1864年にも戦火で焼失してます。
現在の姿は、明治30年に再興された時の様子に近いようです。
こちらの法堂も、雲居庵禅堂(選佛場)を移築したものです。
こちらの天井画「雲龍図」が特別公開されていたので、諸堂拝観後にこちらの堂内も拝観していきました。 「雲龍図」は、1997 年に加山又造画伯によって描かれた物です。
天龍寺・法堂

大方丈
本来の拝観時間は 8:30 からのはずですが、人が多かったせいか庭園の方は 8:30 より前に入る事が出来ました。 大方丈が建立されたのは 1899年なので、明治の再興事の物です。
金閣寺もそうですが、世界遺産登録されるのは、単に建物の古さだけでは無いようです。 歴史や地域信仰などへの影響の深さも関係がありそうですね...。
天龍寺・方丈

天龍寺・方丈

天龍寺・方丈

曹源池庭園
方丈をぐるっと反対側に行くと曹源池庭園が現れます。 この時期は色彩豊かで本当に美しいです。 早朝でも人が多くて写真撮影に苦労しますが..。
700年前の庭園の姿を良く残しているらしく、日本初の史跡・特別名勝指定はこの庭園です。
天龍寺・曹源池

小方丈(書院)
1924年に建立されました。 大方丈に後付けされる感じで建てられています。
まだ建物内の拝観が開始されていないので室内を写すチャンスです。
達磨の掛け軸もいい感じです。 天龍寺は禅宗のお寺なので、庫裡の入り口にも大きな達磨さんの画が置かれていました。
天龍寺・書院

多宝殿
後醍醐天皇の尊像を祀る御堂です。
天龍寺の前身である亀山殿は、後醍醐天皇が幼少の頃に勉学に励まれた場であり、京都へ戻れなかった天皇にとって、なじみ深い場所でもあります。
現在の建物は 1934年に建立された物です。
天龍寺・多宝殿

庭園の紅葉を楽しんでいる内に、建物内の拝観開始時間を過ぎていました。
本堂参拝の入り口に引き返します。
天龍寺・紅葉

天龍寺・紅葉

本堂拝観の入り口から建物内に入り、先ほど外から見た小方丈に到着。
小方丈は参拝客に開放されており、ちょっと一休みします。
天龍寺・書院

天龍寺・庭園

小方丈(書院)と多宝殿は廻廊で繋がっています。
天龍寺・多宝殿への廻廊

天龍寺・多宝殿への廻廊

天龍寺・多宝殿への廻廊

廻廊を多宝院に向かって進むと、右側に見える建物。
調べてみたら霊光院と言うらしいが、詳細は不明でした。
天龍寺・霊光院

本来なら本堂を拝観してから庭園に行き、竹林側の北門から出るのがベストに思えますが、法堂や獅子吼庭園にも行きたいので、元来た道を引き返す事に...。
少々、無駄な動きが多い...。
でも、久々に来た天龍寺は良い所でした。
天龍寺


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