東京都 高尾山の紅葉 ― 2020年11月14日
東京都八王子市の高尾山は、古くから修験道の霊場であり、真言宗智山派大本山高尾山薬王院の境内でもあります。 また、ミシュラン・グリーンガイドの3つ星に評価された事もあり、非常に多くの観光客が訪れる場所です。
毎年、大晦日の夜に初詣で薬王院まで登るのですが、今回はメインの1号路では無く6号路(びわ滝コース)で登る事にしました。
高尾山口駅
混雑を避ける為、朝 8:00 に高尾山口駅に到着。
この時間だと、まだ登山客は少ないですが、時間が経つと混雑するので早速登る事にします。
駅からケーブルカー乗り場までの紅葉も、朝日に照らされて美しかったです。
日中、ここは非常に混雑するので、写真を撮るには早朝の方が良いかと思います。
8:00 頃だと、売店も開いて無いので人も少ないです。
ケーブルカー乗り場の横から「びわ滝コース」を進むと石仏が見えてきます。
これを見ると、観光地では無く霊場としての高尾山が見えてきます。
さらに進むと沢の対岸に、「岩屋大師」と呼ばれる2つの祠が見えます。
こちら側は左側の祠で、人工的に作られた物のようです。
こちらは右側にある祠で、弘法大師が祀られています。
昔、弘法大師が高尾山を訪れた時、嵐の中で母親を介抱する親子に出会います。 弘法大師が祈りを捧げると岩場が崩れて雨風がしのげる空洞が出来たと伝わります。
弘法大師の伝説は全国各地に存在しますが、本当に高尾山にも来たのでしょうか?
びわ瀧
一般観光客もお堂までは行く事ができますが、水行を行う人以外は滝の所までは入れません。
事前に申し込みを行い、入瀧料を支払えば誰でも水行を行う事ができるようですが、初めての人は指導員の補助が必要なようです。
高尾山では、もう一か所の蛇瀧でも水行を行う事が出来ます。
びわ瀧を通過すると、本格的な山登りが始まります。
途中にあった木の根っこがむき出た場所です。 地盤が固すぎて根が地表を這ってしまうのでしょうか? 以前、鞍馬山で似た風景を見た事がありますが、それと比べると小規模なようです。
でも、高尾山は多彩な風景を見せてくれますね...。
びわ滝コースは、途中、沢の中を歩く箇所があるので、ちゃんとした足元で登りましょう。
コロナの感染予防の為、人との間隔を少し開けて登りました。 よって、全体的にスローペースです。 9:30 頃になると少し混雑してきました。
最後の急な階段を登り終えると山頂を周回している5号路に出ます。
今回は1号路の方から山頂に入る事にします。 9:40 頃に山頂に近づくと、すでに混雑していました。 この時間でもこんなに混んでるとは...。 でも、山頂付近の紅葉も綺麗でした。
天候も良く、山頂から富士山が良く見えました。
山頂付近はだいぶ雪が積もっているので、あちら側はこの時期でもかなり寒そうです。
山頂付近は混雑しているので紅葉台の方に移動する事にします。
グラデーションが美しい...。
紅葉台で少し休憩した後、時間が早かったので奥高尾に行くのか迷いましたが、薬王院に参拝して下山する事にします。 混雑している山頂は迂回して5号路から1号路で薬王院に移動します。
富士浅間社
天文年間(1532 ~ 1555年)に北条氏康によって富士浅間社が建立されました。
現在の建物は 1926年に再建された物です。
江戸時代には富士講が流行りますが、江戸から富士山を目指す人々の拠点となっていたらしく、ここで参拝して富士山を目指していたようです。 ここから富士山を登るのは想像が付きませんが...。
奥の院不動堂
毎年、初詣で高尾山に登りますが奥の院まで登らないので、ここに来るのは久々です。
元々は現在の本堂の場所にあった護摩堂で、1910年頃ここに移築して不動堂にしました。
建立年代は不明なようですが 17世紀後半と考えられています。
本社の所まで下山すると、鳥居付近の紅葉が美しかったです。
高尾山の紅葉は何度か見に来てますが、今回が一番良かったように思えます。
薬王院の本堂も参拝していきます。
時間は 10:30 頃ですが、だいぶ混雑しています。
これからもどんどん入山して来ると思うので、さらに混雑してくると思います。
下山途中、金毘羅台に寄り道しました。
ここにある立派なイチョウが金色に輝いてました。
1号路は大変な混雑で、続々と登山客が登ってきます。 早めに来て正解でした。
11:40 頃、ケーブルカー乗り場付近に下山しました。
高尾山口駅の方から続々と人が押し寄せてくるので、午後はさらに混雑しそうです。
まぁ、この天気と紅葉が重なると仕方ない事ではありますが...。
帰りに「紅葉屋本店」で焼き栗を買いましたが、ここの焼き栗は本当に美味しかったです。
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