千葉県 北印旛沼、西印旛沼2023年12月03日

元々、印旛沼は銚子や鹿島から繋がった内海で、昔は淡水では無く海水でした。
その後、河川から流れて来た土砂が堆積し、長い年月をかけて湖沼のような状態に変化します。
江戸時代に入ると、江戸を水害から守る為に利根川の流れを銚子方面に変更する工事が行われます。 その結果、利根川が増水すると印旛沼に流れ込むようになり、度々、印旛沼で洪水が発生するようになります。 なお、その頃の印旛沼は1つの湖沼でした。
江戸時代に印旛沼の掘割工事が3回行われますが全て失敗します。
太平洋戦争後、印旛沼の干拓事業が始まり、水路で繋がった北印旛沼、西印旛沼に分かれます。 その後、工業用水の需要が高まり、1963 ~ 1969年にかけて利水事業が始まり現在の姿となります。

まずは、西印旛沼のダムカードを貰いに、「佐蘭花」に向かいます。
管理棟との事ですが、地元の物産なども販売しています。
ここのレジでダムカードが入手できます。
ちなみに、10年前に訪問した 100名城の佐倉城はすぐ側です。 100名城を巡り始めた初期の頃に訪問したのだと思いますが、まだ達成出来てないですね...。 あと1ヶ所なので、来年はなんとかしたいです。
西印旛沼・佐蘭花

西印旛沼
見た感じは普通の湖沼です。 堰き止めた訳でも無いので、水門なども見当たりません。
利根川の水が北印旛沼を経由して西印旛沼に流れ込んでいます。
ここの水位が上がると、西印旛沼と繋がっている新川の水位が上がります。
ここから少し離れた場所に、大和田排水機場があり、新川の水位が上がるとポンプで吸い上げて花見川へ排水する仕組です。
西印旛沼

西印旛沼

西印旛沼

佐倉ふるさと広場
近くに、佐倉ふるさと広場があるのでそちらも見学する事にします。
一番目立つのが、このオランダ風車です。
1994年に建てられた本格的なオランダ風車で、オランダ人技師によって建てられました。
内部の見学も可能で、ボランティアの方が風車について色々と説明してくれました。
当日は、ほぼ無風だったので風車は動いてませんでした。 残念。
西印旛沼・オランダ風車

西印旛沼・オランダ風車

風が吹いてれば、この軸の部分がクルクル回るそうです。
西印旛沼・オランダ風車

風車内は四階建てになっており、三階まで見学する事が出来ます。
一番上は風車の機械室です。 2階には変わった自転車が展示されてました。
内部は結構、広々としています。
西印旛沼・オランダ風車

西印旛沼・オランダ風車

かぼす(別名ドージ)像
世界一有名な柴犬といっても過言ではない「かぼす(別名ドージ)」の銅像がありました。
「かぼす」は殺処分寸前に里親に引き取られ、インターネット上に公開された画像が世界中に広まり、「ドージ」の愛称まで付けられました。
「かぼす(ドージ)」の事は知ってましたが、この辺りが地元とは知りませんでした。
西印旛沼・かぼす像

双子公園
北印旛沼に行く途中にあった公園です。
ちょうど、西印旛沼に北印旛沼からの水路が接続する付近です。
この辺りからナウマン象の骨が見つかったらしく、ナウマン象の像が展示されてました。
西印旛沼・双子公園

西印旛沼・双子公園

印旛沼漁協 水産センター
ここで北印旛沼のダムカードが貰えます。
店内は混雑してたのでダムカードだけ貰って帰る事にしました。
ここから北印旛沼は見えないので、見える場所を探す事にします。
印旛沼漁協 水産センター

北印旛沼
北印旛沼の周辺は細い道路ばかりで駐車場も見当たりません。
水産センターの近くに甚兵衛公園駐車場を見つけたので、そこから歩いて北印旛沼を見学する事にします。 但し、この辺りは北印旛沼でもかなり端っこの方です。
北印旛沼付近

北印旛沼のダムカードを見ると、ローラーゲート7門、起状ゲート2門との記載がありました。
ただ、地図を見てもゲートが並んでるような場所は見当たらず、訪問時は何処にあるのか分かりませんでした。
後で調べてみると、利根川から長門川に流入する場所に印旛排水機場があります。 また,
長門川の途中には酒直水門がありました。 恐らく、ダムカードのゲートは、それら水門にあるのだと思います。
北印旛沼

北印旛沼