神奈川県 岡本太郎美術館2024年02月24日

岡本太郎の作品が川崎市に寄贈された事をきっかけに、岡本太郎の作品を展示する美術館の構想が立ち上がり、1999年に開館した美術館です。
以前、岡本太郎の特別展を見に行った時に存在を知り。今回、足を運ぶ事にしました。
岡本太郎の作品を展示する施設の訪問は、岡本太郎記念館に続いて2カ所目です。 岡本太郎の作品は、独創的で、見ていて普通に楽しいです。

バイクが停められる駐輪場が分からなかったので今回は電車を使い、向ヶ丘遊園駅から徒歩で向かいました。 実際に歩いてみると、思ったよりも距離がありました。 ただ、後から分かったのですが、川崎市立日本民家園の近くにバイク用の駐輪場があったようです。
岡本太郎美術館

母の塔
岡本太郎美術館のシンボル的な塔です。
大きさが伝わり難い作品ですが、一緒に写ってる人と比べるとその巨大さが分かります。
太陽の塔もそうですが、岡本太郎の作品には、巨大な物が多数あります。
この作品の原型が作られたのは 1971年のようで、ちょうど太陽の塔が建てられた頃だと思います。 岡本太郎美術館の母の塔は 1999年なので、この塔の建設に岡本太郎は直接関わっては無さそうです。 この塔の建設が面白いのは、さいしょに先端部分が完成し、徐々にジャッキアップしながら建てれた事です。
原型と思われる作品の方さは 176cm ですが、この塔は 30m もあります。
岡本太郎美術館・母の塔

館内の撮影は、商用以外の個人利用目的で、自撮り棒、三脚、ストロボなどを使わなければOKです。 岡本太郎の作品は、撮影OKなケースが多く、なかなか太っ腹です。
岡本太郎の発言には、「無償」とか「無条件」と言った言葉が多く、誰にでも見て貰える作品的な考えが大きいのかも知れませんね...。
作品も印象的ですが、発言も非常に印象的な人物でした。
岡本太郎美術館

岡本太郎美術館

岡本太郎美術館

青空
岡本太郎の絵画には「目」が多く描かれてますが、ギョロっとした物が多いです。
この絵の目は可愛らしくて好きです。 ただ、この作品は「血のメーデー事件」をテーマにした作品なので、そんな平和的な絵では無さそうです。
この事件では、デモ隊と警察官との衝突により死亡者も出ており、そのような殺伐とした世界を表現してるのかも知れません。 この目は何を見てるのでしょうか...。
岡本太郎美術館・青空

午後の日
岡本太郎の作品は、顔を扱った作品が多いです。
色んな表情の作品があり、この作品は笑顔が素敵です。
作品名が「午後の日」なので、これから楽しい予定でもあるのでしょうか?
岡本太郎美術館・午後の日

動物
1959年の作品です。
何を、どう見たら、こんな動物がイメージできるのでしょうか...。
人面犬ブームより、かなり前にこんな不思議な動物をイメージしていた事が凄いです。
岡本太郎には動物の顔も、人の顔のように見えたのでしょうか...。
岡本太郎美術館・動物

樹人
岡本太郎の作品には「樹」を扱った物も多い印象を受けます。
そう言えば、太陽の塔の中にも「生命の樹」がありましたね..。 樹の生命力に対する想いが作品に影響を与えてるのかも知れません。
絵画にも同名の作品があり、万歳をしてるような可愛らしい樹人が描かれてますが、こちらの作品は勢いと言うか迫力を感じます。
たしかに手を広げた人のようにも見える、不思議な作品です。
岡本太郎美術館・樹人

若い時計台
万歳してるような手が特徴的ですね..。
1966年の作品のようなので、50年以上も昔の作品ですが、そんなに古い物には思えないフォルムです。 この作品は、現代社会では枠の中に抑え込まれて生活していますが、人間はもっと自由に生きて良い事を表してるようです。
先ほどの樹人は自然の樹木のようにグニャグニャと成長している感じですが、こちらは枠で型を取ったような幹を突き破るように手が何本も伸びています。
岡本太郎美術館・若い時計台

訪問時は、「岡本太郎現代芸術賞展」も開催されてました。
こちらも多くの楽しい作品が展示されてました。
写真撮影自体はOKのようでしたが、ルールが良く分からなかったので写真の掲載は止めておきます。 また行ってみたい美術館です。