和歌山県 梶取埼灯台2024年08月11日

梶取埼灯台は、和歌山県東牟婁郡太地町梶取崎に建つ灯台です。
昔は捕鯨の為の見張り場所で、1619年頃には船見御番所が設置されていました。
灯台が設置されたのは 1899年の事です。

梶取崎観光駐車場
梶取埼灯台の周辺は公園のように整備されており、近くには梶取崎観光駐車場があります。
訪問時、駐車場はガラガラでした。
梶取崎観光駐車場

気まぐれで訪問した場所なのですが、公園としてもなかなか良い場所です。
こんな良い場所なのに誰もいないのが不思議です。
ただ、めちゃくちゃ暑かったのが難点ですが...。
梶取崎園地

梶取崎園地

くじら供養碑
ここ和歌山県東牟婁郡太地町は古くから捕鯨が盛んだった場所で、日本の捕鯨発祥の地とされる場所です。 近くには「太地町立くじらの博物館」もあります。
1606年、太地浦を基地として大々的に太地古式捕鯨が始まり、1675年からは網取り法により捕鯨は飛躍的に発展します。 明治時代以降は捕鯨は衰退して行きますが、今でも近海で小規模な捕鯨が行われているようです。 気まぐれによる訪問でしたが、意外と歴史的に重要な場所だったみたいですね..。
梶取崎園地・くじら供養碑

夫婦いぶき
幹回りが 3.3m と 3.2m の大きなイブキの木が2本並んでいます。
江戸時代の遠見番所の人が植えたのかも知れないとの事。
梶取崎園地・夫婦いぶき

梶取埼灯台
「梶取崎」の地名は、この岬が見えた船が梶を取って転針した事かららしいです。
江戸時代、近くの燈明崎に行燈(あんどん)式の燈明台が設置されますが、1872年に廃止され、その後、この梶取埼灯台が設置されました。 高さは 16m あり、海面から灯火までの高さは 41m あります。 1963年に改築されたようですが、古さは感じません。
そう言えば、静岡県の石廊埼灯台もそうですが、この灯台も「サキ」の字が違いますね...。なんか理由があるのでしょうか...。
梶取埼灯台

梶取埼灯台

この先に古式捕鯨梶取崎狼煙場跡があるので行ってみましょう。
古式捕鯨梶取崎狼煙場跡へ

こんなに良い場所なのに、何で誰もいないのだろう...。
あまり知られて無いのかな?
梶取崎

梶取崎

梶取崎

古式捕鯨梶取崎狼煙場跡
捕鯨船の指揮を執る山見は、灯明崎と、ここ梶取崎にありましたが、責任者などのほとんどは燈明崎の方に詰めており、梶取崎側には数名しかいなかったようです。 ただ、漁をする場所が南側になった時はこちら側に移動していたようです。
狼煙場は、捕鯨船との通信に使用する狼煙を上げた場所です。
古式捕鯨梶取崎狼煙場跡

燈明崎方面を眺めた所。
岬の先が燈明崎です。 あっちの方がメインだったみたいですね...。
思ったよりも離れてますが、狼煙とかで合図を送れば意思の疎通は可能な距離です。
ついでなので、後で燈明崎の方にも行ってみましょう。
梶取崎・燈明崎方面

狼煙場は、結構、崖の下の方なんですね..。
狼煙は空高く上がるので、高台よりも海岸への近さを優先した感じでしょうか?
梶取崎

駐車場に戻る途中、ようやく人に出会いました。
少し立ち話しをしましたが、何でこんなに人がいないのだろう...。


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