山梨県 琴川ダム2024年09月21日

琴川ダムは、冨士川水系の山梨県が管理するダムです。
本体着工が 2001年、完成が 2008年なのでかなり新しいダムです。
標高約 1,500m にあるダムで、日本でもっとも標高が高い場所にある多目的ダムです。
ダムの目的は洪水調節、水道用水、発電、河川環境の保全などです。

琴川ダム湖岸広場 駐車場
管理事務所に駐車場があるのか、また、一般車の通行が可能なのかも不明だったので、琴川ダム湖岸広場の駐車場にバイクを停めました。  この辺りは観光で来ている人が多いようで、駐車場には多くの車が停まってました。
ただ、ここから管理事務所 700m くらい離れているので、歩くと結構時間がかかりました。
琴川ダム湖岸広場 駐車場

奥の方に琴川ダムが見えます。
結構、距離があります。
手前に見えているのは琴川ダムによって作られた人工の湖、乙女湖です。
琴川ダム

琴川ダムに行く途中にあった建物。
インクラインのようなレールが湖向かって伸びているので、艇庫で間違いないでしょう。
多分、この建物の中にメンテナンス用のボートが格納されているのだと思います。
琴川ダム・艇庫

琴川ダム管理事務所
ようやく到着。 ダムカードはここで貰う事が出来ます。
実際にここまで来て見ると、数台停められる駐車スペースもあり、特にゲートとかも無かったのでここまでバイクで来れましたね...。
琴川ダム管理事務所

琴川ダムは重力式コンクリートダムで、堤高 64m、堤頂長 262m です。
使用したコンクリートは 207,000㎥ もあります。 また、標高が高い事もあり、冬季休工中は -20℃ 以下になる日もある為、コンクリート養生方法には工夫が必要だったようです。
コンクリートの打設には拡張レア工法を使用。
琴川ダム

ダム上部の様子です。
舗装道路の幅は 5m ほどで、一般車両は通れません。
通った所で行き止まりですが...。
左奥に見えるのがエレベーター室で、右奥に見えるのが取水施設です。
琴川ダム

取水施設
多分、取水水位が調整できる選択取水設備だと思います。
ここで取水した水を使ってダムの下の発電所で発電し、その水が水道用水として導水トンネルで送られているのだと思います。
琴川ダム・取水施設

琴川ダム・取水施設

ダムの下の様子です。
下に見える建物は、ちょうど取水施設の反対側に位置しているので、発電施設だと思ったのですが、「利水放流設備」と説明してあったので、発電所では無さそうです。
琴川第1~3発電所があるようですが、ダムとは別の場所にあるので、ここから取水した水をもっと下流の方で発電に使用しているのかも知れません。
重力式コンクリートダムにしては珍しくゲートが無く、今いる場所の下が自然調節方式の洪水吐になっているようです。 色が少し変わっている所が常用洪水吐から水が流れた跡になります。
常用洪水吐の右側に非常用洪水吐が並んでいるので、減勢池がL字型をしてます。
結構、のっぺりした感じのダムです。
琴川ダム・利水放流設備

エレベーター室
ここから 55m 下の監査廊までエレベーターで降りる事が出来ます。
監査廊には地震計やダムの「たわみ」を計測するプラムラインなどが設置されています。
琴川ダム・エレベーター室

琴川ダム・エレベーター室

乙女湖
先ほどバイクを停めた琴川ダム湖岸広場からブイまでの間は届出をすればカヌーなどの利用も可能なようです。 また、陸からであれば釣りもOKなようです。(ただし、漁業権があるので遊漁料が必要です。) でも、ダム湖としては比較的自由に開放している感じがします。
琴川ダム・乙女湖

駐車場に戻る途中、ダムが良く見える場所がありました。
ダム中央部分の上の方に少し隙間が空いてます。 あそこが非常用洪水吐です。
この写真では分りにくいですが、取水施設のと非常用洪水吐の間に縦に深く空いた常用洪水吐があります。 届け出をすれば、あのブイの所まではカヌーとかで行く事が出来るようです。
琴川ダム


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