京都府 鞍馬寺(1)2026年01月11日

鞍馬寺は京都府京都市左京区鞍馬本町にある鞍馬弘教の寺院で独立した宗派になります。
770年、鞍馬山に登っていた鑑禎上人が鬼女に襲われたた時、毘沙門天に助けられた事から毘沙門天を祀ったのが始まりとなります。 鑑禎は唐招提寺の鑑真和上の高弟です。
796年に藤原伊勢人が鑑禎が建てた草庵の周辺を伽藍として整備して鞍馬寺が創建されました。 平安時代になると多くの僧兵が在籍し、牛若丸が天狗に兵法を授けられたという伝説が有名です。
色々な宗派が入り込んでいたようですが、1947年に鞍馬弘教を開宗。 当寺は天台宗でしたが独立した宗派になりました。

鞍馬駅
早朝 8時頃に鞍馬駅に到着。 ここに来るのは 16年ぶりです。
早朝にも関わらず電車の乗客は多かったのですが、鞍馬駅まで来る人は少なかった印象です。 駅周辺を少し歩いてみましたが、大きな駐車場は無さそうなので、ここには公共交通機関で来るのが無難に思えます。
鞍馬駅

鞍馬と言えば天狗です。
後の源義経になる牛若丸は 7歳の時に鞍馬寺に入山し、鞍馬山僧正坊と呼ばれる大天狗に兵法や剣術を教わったと伝わります。
天狗の逸話の元となる僧侶が実在していたのかも知れませんね...。
牛若丸は 16歳で山を出て、奥州平泉に下ったとされます。
でも、天狗の鼻は何で長いのだろう...。
鞍馬駅・天狗

仁王門
鞍馬寺は火災が多く、江戸時代以前の建物は残って無いようです。 仁王門も寿永年間(1182 ~ 1184年)に建立されたようですが、1891年の火災で焼失しています。 現在の門は 1911年に再建された物です。 ただ、左側の扉は寿永年間の頃の物らしいです。
1814年にも大火事があったようですが、その時は無事だったみたいですね...。
鞍馬寺・仁王門

鞍馬寺・仁王門

童形六体地蔵尊
普明殿の近くに子供の姿をした地蔵が 6体ありました。
鞍馬寺・童形六体地蔵尊

普明殿
1957年に敷設されたケーブルカーの山門駅です。
ケーブルカーは 20分間隔で運行しています。 ケーブルカーを運営する鞍馬山鋼索鉄道は、鉄道事業法による許可を得た鉄道会社です。 宗教法人が運営している鉄道会社も珍しいですが、運行距離 207m は日本一短い鉄道路線でもあります。
歩いて登る事も可能ですが、この後の予定を考えると歩いて登るのはキツそうなのでケーブルカーで登る事にします。 歩いたら 30分以上かかると思いますが、ケーブルカーなら数分で上まで登れるので楽ちんです。
鞍馬寺・普明殿

鞍馬寺・ケーブルカー

多宝塔
元々、多宝塔は本殿東にあったようですが、1814年の火災で焼失したようです。
現在の多宝塔はケーブルカーが敷設された後の 1960年に再建された物のようです。
調べると、1806年、1812年にも立て続けに火災があり、その後の廃仏毀釈も相まって明治時代には鞍馬寺は荒廃していたようです。
鞍馬寺・多宝塔

鞍馬寺・多宝塔

新参道
ケーブルカーの山上駅から本堂への参道は、ケーブルカーを新設した時に新たに造られた参道のようです。
参道の右側は新参道を造った時に露出した地層です。
この地層は、海底噴火によって生じたハイアロクラスタイト(水中溶岩砕屑岩)が隆起して出来たもので、鞍馬山はハイアロクラスタイトを主体とするようです。 変質して緑色をする事から緑色岩と呼ばれるようです。
鞍馬寺・新参道

弥勒堂
この弥勒堂も多宝塔と同様に、1960年に再建されたようです。
多分、新参道が造られた事によって、この場所に再建されたのでしょう。
弥勒菩薩はお釈迦様が入滅した後の 56憶7千万年後に現れて人類を救済すると言われてる仏様です。 弥勒菩薩が出現する時期は、丁度、地球が太陽に飲み込まれて滅亡する頃とも言われてます。
鞍馬寺・弥勒堂

歩いて鞍馬山に登る場合、この坂を登ってくる事になります。
16年前に来た時はここを歩いて登って来たようですが、当時の記憶がほとんどありません...。
体力的に相当、衰えているので、今回はケーブルカー一択でした...。
鞍馬寺

巽の弁財天社
本殿の東南の方角を「巽」と言う事から「巽の弁財天社」と呼ばれています。
弁財天と言えば、池や島など「水」に関わる場所に建てる事が多い印象ですが、鞍馬寺では普通に山の中にありました。 近くで湧き水でも出るのかな?
鞍馬寺・巽の弁財天社

ケーブルカーでだいぶ楽してますが、それでもそれなりに登ります。
早朝なので人も少なく気分が良いです。
鞍馬寺

洗心亭
無料の休憩所です。
到着したのは 9:00 前で、売店の営業時間が 10:00 からなので中には入れませんでした。
これから貴船神社まで歩く予定なので、ここの自販機でミネラルウォーターを購入して先に進む事にしました。
鞍馬寺・洗心亭

手水舎
花が飾られているのは初詣仕様でしょうか?
コロナ過の時には手水舎から柄杓が消えましたが、今は何処でも普段通りの風景に戻りました。
鞍馬寺・手水舎

寝殿
1924年、貞明皇后の行啓の際、休憩所として建てられた寝殿造りの建物です。
1966年に一部改修され、現在は非公開ですが毎年8月に開催される如法写経会の道場として使用されています。
冠木門の先に入れないので、建物の外観も良く分からないですね..。
鞍馬寺・寝殿

本殿金堂
鞍馬寺の本殿金堂は何度か火災で焼失しています。
江戸時代の建物は 1814年の大火事で焼失しています。 再建された建物も 1945年の火災で焼失しており、現在の建物は 1971年に再建された物です。
御本尊は尊天で、毘沙門天王、千手観世音菩薩、護法魔王尊の三身を一体にした存在です。 ご本尊は秘仏で、60年に一度しか開扉されません。
やはり、火災の影響が大きいようで、鞍馬寺の建物は全体的に新しい物が多いですね...。
鞍馬寺・本殿金堂

鞍馬寺・本殿金堂

本殿金堂の両脇を守るのはどう見ても狛「犬」では無いですね...。
どう見てもトラやライオンのような猛獣です。
どうやら、ご本尊毘沙門天王の使いである虎のようです。
迫力ありますね..。
鞍馬寺・本殿金堂・狛虎

閼伽井護法善神社
本殿金堂の右隣にある社です。
水の神様を祀っているようですが、他で聞いた事が無い神社です。 どうやら、「閼伽井(あかい)」とは、仏前に供える水を汲み取る為の寺院などにある井戸の事を指すようです。
峯延上人が大蛇に襲われ、雄の大蛇は倒されますが雌の大蛇は水を絶やさない事を条件に助けました。 その大蛇が祀られている神社です。
鞍馬寺・閼伽井護法善神社

光明心殿
本殿金堂の左隣にある御堂です。
護法魔王尊を祀る御堂で、護法魔王尊は尊天の一尊で、大地の霊王であり力の象徴です。
護摩供養はここで行われるようです。
鞍馬寺・光明心殿

近くで焚火のように木が燃やされてました。
これは何かの行事の跡でしょうか?
それとも本当にただの焚火? 結構、寒かったので暖を取るのに丁度良かったですが...。
鞍馬寺・本殿金堂

雨の中、貴船神社まで山の中を歩くのは大変なので天気が良くて良かったです。
鞍馬寺からの眺め