上野東照宮 ― 2014年01月26日
東京都台東区上野にある神社で徳川家康を祀る神社です。
東照宮と言えば日光が有名ですが、各大名が建立したものが全国に100以上あります。
上野東照宮は 1627 年に藤堂高虎が創建した神社で、正式に「東照宮」の号を授かったのは 1646 年になります。
当日はぼたん苑が開催されてたのでちょっと寄り道を...。
ぼたん苑は 1980 年に日中友好を記念して開園されました。
冬季のぼたん苑は雪対策としてワラで造った傘で囲われてます。
なんだか雪ん子みたいで、ちょっと可愛らしく感じます。 実際に雪が降った時の姿を見てみたいです。
手水舎
明治6年の文字が見えます。
上野東照宮が神仏分離令によって寛永寺から分離したのも明治6年のようなので、その時に造られた物なのかも知れません。
この巨大な鈴は石工、酒井八右衛門が寄進した物です。
こちらも水舎のようですが、水はありません。 先ほどの実用的な水舎よりも豪華な造りなので、見せる事が目的なのかも知れません。
平和の火
1990 年に造られたモニュメントで、広島と長崎の原爆投下地から採火した火が灯されています。 あのような物が二度と使われない事を祈ります。
唐門
1651 年に建立されました。 2009 ~ 2013 年には修復工事が行われていた為プリントされた幕が掛かってましたが、現在は美しい姿を観る事ができます。 この門の奥に社殿がありますが、拝観するには拝観料が必要です。
しかし、関東大震災や太平洋戦争があった訳ですが、よく焼失せずに残ったものです...。
大楠
拝観料を支払って社殿の方へ向かいます。
まず目についたのか大きな楠で樹齢 600 年と言われてます。
栄誉権現
祀られているのは御狸様のようです。 当初、大奥に安置されていたようですが、災いにより、大名、旗本の御家を潰していたようです。 しかし、東照宮に移されてからは災いは治まったようです。
透塀
この透塀の先が社殿になります。
塀の上の方には見事な彫刻が彫られてます。 修復直後のせいか、色彩も非常に美しいです。
社殿
透塀から中に入ると、金ぴかの社殿が現れます。
予想以上に凄かったです。 金閣寺や中尊寺の金色堂に匹敵する金ぴかぶりです。 上野にこんな場所があったのは驚きです。
塗ったばかりで黒光りする漆の色と金箔の色の組合せが素晴らしいです。
しかし、本当に良く残ったと思います。 寛永寺の方は上野戦争でかなりの部分が焼失してますし、祀られてるのは薩長軍からすると敵方の祖である家康ですからね...。 焼き討ちにされても不思議では無いように思えます。
こうして当時の建築物を見る事ができるのは喜ばしい事です。
最近のコメント