比叡山延暦寺(東塔)2015年05月08日

滋賀県大津市の比叡山を境内とする寺院で、世界遺産にも登録されています。 比叡山の名前は古事記にも記されている事から、かなり昔から信仰の対象だったようです。  本格的に開いたのは最澄が 788 年に一乗止観院(現在の本堂・根本中堂)を創建した頃になります。
1571 年に織田信長の焼き討ちにされ、多くの伽藍が焼失しましたが、その後、秀吉、徳川の時代に再建されました。

だいぶ前から行って見たかった場所ですが、奥比叡ドライブウェイが日・祝日に二輪車通行禁止になる為、バイクで出かける自分にとっては訪問が困難な場所でした。 訪問時は平日だったので、ご覧の通りガラガラです。
延暦寺・東塔・駐車場

大講堂
国宝殿に入ろうとしましたが、準備中だったらしく入れなかったので後にします。 現在の大講堂は、昭和31年に焼失した為、坂本にあった讃仏堂を昭和39年に移築した物です。 大講堂は、僧侶が経典を学ぶ学問修行の場となります。
延暦寺・東塔・大講堂

延暦寺・東塔・大講堂

大講堂の脇にある鐘楼の鐘は、1回50円で撞く事ができます。 初めて鐘を撞いてみました。 力加減がわからず、少し緊張します。
延暦寺・東塔・大講堂鐘楼

前唐院
大講堂の裏手のちょっと古めかしい建物が前唐院です。 三井寺を開いた智証大師よりも前に入唐したので前唐院と称するようです。 かつては慈覚大師の住坊であり、経蔵としても使われた事があります。
延暦寺・東塔・前唐院

戒壇院
僧侶が戒律を授かるお堂です。 創建は 828 年ですが、現在の建物は 1678 年に再建された物です。
延暦寺・東塔・戒壇院

阿弥陀堂
阿弥陀堂は、比叡山開創 1150 年を記念して昭和12年に建立されました。
鎌倉初期の手法を凝らして建てられたそうです。 本尊は名前の通り、阿弥陀仏坐像。 比較的最近の建物の様です。
延暦寺・東塔・阿弥陀堂

延暦寺・東塔・阿弥陀堂

法華総持院東塔
阿弥陀堂、東塔、潅頂堂を総じて法華総持院と言うそうです。
法華総持院は 862 年に創建されたそうですが、信長の焼き討ちにより焼失、昭和55年に再建されました。 残りの「潅頂堂」ですが、存在に気が付かなかったのか写真を撮り忘れました。 (wikipedia の写真を観ると、多分、スルーしたんだと思います。)
延暦寺・東塔

延暦寺・東塔・阿弥陀堂

延暦寺・東塔・法華総持院鐘楼

根本中堂
国宝に認定されている建物です。 内部は撮影NGなので外観のみ。
現在の建物は徳川家光により 1642 年に竣工した物です。 内部には開創以来 1200 年間燈り続けているという「不滅の法灯」があります。
延暦寺・東塔・根本中堂

延暦寺・東塔・根本中堂

文殊楼
根本中堂の向いにある長い階段を登った先にあります。 現在の建物は 1668 年の焼失後すぐに再建された物で、内部には文殊菩薩が安置されており内部を拝観する事もできます。 ただし、2階へは急な階段なのでご注意を。
延暦寺・東塔・文殊楼

主だった建築物の訪問後、最後に国宝殿を観て回りました。 出入り口でカメラを収納していると、同じく一人で訪問している男性に話しかけらせ雑談。 観る価値があるかという話に...。
紅葉シーズンに来たいけど、混雑するのが解っているので難しい所です。 連休明けの平日は空いてて良好。