日光二荒山神社 下野国一之宮2017年07月15日

日光二荒山神社、下野国一之宮は日光東照宮から徒歩三分の位置にある世界遺産登録されている神社です。 宇都宮市にも二荒山神社がありますが、こちらは別物らしく、主祭神も異なるようです。 こちらは日光三山(男体山、女峯山、太郎山)にそれぞれ神様を重ねて祀っています。 創建は 767年で、現在の別宮本宮神社の辺りに男体山を祀る祠を建てた所から始まったようです。 現在の場所に移ったのは 1215年頃の事。
また、「二荒山」は男体山の昔の呼び名のようです。

東照宮から二荒山神社へは灯籠が並ぶ杉並木の参道が通っており、ここの景観も美しいです。 炎天下では、高い杉の木の木陰がありがたいです。
二荒山神社の始まりは修験道の霊場なので硬派なイメージがありますが、現在は縁結び・良縁の神様として知られています。 由来は、大国主の下で人々の縁結びについて話し合ったという事らしいですが、大国主命(男体山)と田心姫命(女峯山)との間に出来た子が味耜高彦根命(太郎山)で、その三神が祀られている事も関係しているように思えます。
日光二荒山神社

日光二荒山神社・参道

楼門
参道の先にある入母屋造りの楼門です。
昭和53年建立との事なので、結構、新しい門のようです。
日光二荒山神社・楼門

唐銅鳥居
楼門を通ると次に現れるのが唐銅で鋳造された鳥居で、1799年に建立された物です。
神仏習合の名残として鳥居の足元には蓮の花が付いています。
楼門が立派なので見落としそうですが、歴史的にはこちらの方が面白いのかも知れません。
日光二荒山神社・唐銅鳥居

拝殿
本殿の移転に伴い、1645年に再建されたのが現在の拝殿のようです。
屋根の形のせいか、どことなくお寺の本堂のように見えてしまいます...。 まぁ、当時は神仏を明確に分ける必要性も無かったのでしょうから、当然かも知れませんが...。
日光二荒山神社・拝殿

神楽殿
何時頃の建物なのかはちょっと不明。
巨大な金色の大黒天と銀色のねずみが置かれてました。
何の事なのか当時は不明でしたが、恐らく、大黒天とその使いの白ねずみ、それと日光開山の祖となる勝道上人との言い伝えがモチーフになっているのではと思います。
日光二荒山神社・神楽殿

日光二荒山神社・神楽殿の獅子

日枝神社
ここから先は拝観料が必要になります。
拝観料が必要なエリアに入ってすぐの場所にあるのが日枝神社で、848年から鎮座しているそうです。 日枝神社は日本各地で見かける神社で、大山咋命 (おおやまくいのみこと)が御祭神です。
日光二荒山神社・日枝神社

神輿舎
三基の神輿を納める建物です。 1617年に東照宮の仮拝殿として建てられた物を寛永年間(1624~1644年)に現在の位置に移築したようです。 日光山内では最古となる貴重な建物です。
なお、神輿舎の右側になにやら人が集まってますが、これは「運試しの輪投げ」で運試しをしている人々で、三回投げて一つでも入れば運気が良好との事。
日光二荒山神社・神輿舎

御神木
樹齢 700年と言われる巨木です。
この木が植えられてからずっとこの地を見守っています。 できる事なら、今の世をどう思っているのか聞いてみたいものです。
日光二荒山神社・御神木

大国殿
1745年に建立された建物で、大国主命(男体山)が祀られています。
「日光」の地名は、「二荒」が「ニッコウ」と読める事から付いたとの説があるようです。
また、「大国」も「ダイコク」と読める事から「大国主」と「大黒天」を同一とする考えもあるようです。 日光に伝わる大黒天の言い伝えや、神楽殿に大黒天が置かれていた事もなんとなく納得です。
日光二荒山神社・大国殿

朋友神社
宝暦年間(1751 ~ 1764年)に再建された建物で、少名彦名命(すくなひこなのみこと)が祀られています。
少名彦名は大国主の国造りを手伝った神様で、ここでは「学問、知恵の神」とされてますが、他にもいろいろな側面を持つようです。
日光二荒山神社・朋友神社

二荒霊泉
案内板を見ると、二つの霊泉(薬師の霊水、酒の泉)をこの地に引いて「二荒霊泉」としているようですが、立て札は「酒の泉」、「若水」。「知恵の水」の三つ。 良く解らないです...。
飲用にも適しているらしく、近くでペットボトルも販売しています。
飲用に適しているとは言え生水は腹を壊す事もあり、霊水を使ったコーヒーが販売されているので、その場で飲みたい人はそちらの方が良さそうです...。
日光二荒山神社・二荒霊泉

日光二荒山神社・二荒霊泉

御神木胎内くぐり
樹齢 500年の御神木のようで、中がくぐれるように空洞になっています。
順番待ちも無く、折角なので自分もくぐってきましたが、吊るされている鈴が鳴る仕組みのようです。 この空洞が原因で倒れてしまったのでしょうか?
日光二荒山神社・御神木胎内くぐり

日光連山遥拝所
一番奥にある日光連山遥拝所に到着。
ここには日光連山に見立てた岩が積まれており、山に行けない人の為の礼拝所と言った所でしょうか....。
日光二荒山神社・日光連山遥拝所

ピカピカで、周りの樹木が反射していて分かりにくいのですが、写真にはよく見ると御神剣が写っています。
この剣は男体山山頂にある物の4分の3の大きさですが、それでも重量は 100kg もあります。
日光二荒山神社・日光連山遥拝所

結構、体力がいります...。
この神門から階段を下りて次の目的地、大猷院に向かいます..。
日光二荒山神社・神門


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