日光 英国大使館別荘記念公園 ― 2017年08月12日
那須からの帰り道、比較的最近公開されたと思われる、英国大使館別荘記念公園に立ち寄る事にします。
ここが昨晩、お世話になった「ホテル板室」。 設備はちょっと古い感じがしますが、食事は予想以上に良かったです。
今回の旅の目的の一つに星の写真を撮る事があったのですが、あいにくの雨により撮影を断念。 完全に温泉旅行になってしまいました...。 朝食を食べたら出発です。
五十里ダム
走行中、偶然見つけて休憩に立ち寄ったダムです。
ここの事務所で初めて「ダムカード」をもらいました。 ダムカードも、これから集めてみますかね...。 事務所には資料室もありました。
このダムは、近くの河治ダムと導水トンネルでつながている珍しいダムで、2つのダムをつなげる事により安定した流水を確保しています。 また、完成した昭和31年当時では日本一高いダムだったそうです。 現在は新たな「選択取水設備」を接地する工事が行われています。
中禅寺湖の歌ヶ浜駐車場に到着。
雲が湖面まで降りてきています。 これはこれで水墨画のようで美しいのですが、ご覧の通りの天候です...。
英国大使館別荘記念公園には駐車場が無いので、ここの駐車場から遊歩道を歩いて向かいます。 距離はだいたい800m 位と言った所です。
遊歩道の途中にこんな看板が...。
中禅寺湖周辺もツキノワグマが出るエリアがあるようだのでご注意を...。
入り口に到着。
ここが公開されたのは 2016年07月。
近くのイタリア大使館別荘記念公園には何度か訪れていたけども、ここの存在は全く気が付きませんでした。 近くのイタリア大使館別荘記念公園との共通チケットも販売しています。
黒を基本色とした美しい建物です。
この別荘は 1896年にアーネスト・サトウの個人別荘として建てられました。 その後、英国大使館の別荘として 2008年まで使用されていました。 中禅寺湖周辺は、外国人の別荘が沢山建てられた事からも、避暑地として人気が高かった事がわかります。
テラスからの美しい中禅寺湖が良く見えます。
アーネスト・サトウものんびりとこの風景を眺めたのかも知れません。
建物内ではアーネスト・サトウの生涯を紹介する展示物が並びます。
外観は少し和風な部分もありますが、内装は完全に洋風です。
2階に上がってみます。
インテリアなどは現代風にアレンジされていると思いますが、明治時代の建物とは思えない、美しいデザインの階段です。
2階にも展示室があります。
あまり良い天気では無かったのですが、雲が低く立ち込める位の天候で絵的に良かったかも知れないです。 2階の英国文化交流室では紅茶のセットなどをオーダーする事もできます。
昔、ボートハウスがあった船着き場の方に行ってみます。
桟橋が水面からずいぶん高い場所にありますね...。 元々でしょうか? それとも、雨不足で湖の水位が下がっているのでしょうか?
この辺りにボートハウスがあったそうですが、現在は基礎部分と当時のウィンチのみが残されています。 アーネスト・サトウは、別荘から直接見えにくいこの場所にボートハウスを建てたようです。 中禅寺湖の景観を重視していたのかも知れません。
湖面の方から別荘を見上げると、階段状の見事な石垣を見る事ができます。
これだけの石垣を作るには、かなりの技術が必要かと思いますが、こういった技術は無くなりつつあるのかも知れません。 最近では城郭の修復工事くらいでしか見かけないです...。
お茶してから帰りたかったですが、混んでいたので諦めて帰るとしますか...。
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