奈良県 明日香村の遺跡めぐり2017年10月07日

100名城めぐりの為に訪れた高取城は、古代遺跡が多く残る明日香村の近くなので、久々に明日香の遺跡群を散策する事にします。 ここに来たのは本当に久しぶりです。
また、明日香をバイクで巡るのも今回が初めてです。 (いつもはレンタサイクル...。)

亀石
お顔の部分が建物の影に入ってしまい、ちょっと残念な写真ですが、これが有名な亀石。
なかなか可愛らしいです。 昔の人もなかなかのセンスだと思います。
建造時期も目的も不明な謎の石像で、未完成との説もあるそうです。
南西を向いている亀が西を向いた時、大和盆地は泥沼になるとの伝説もあります。
明日香・亀石

明日香・亀石

酒船石遺跡
酒船石と、亀形石造物とを合わせて「酒船石遺跡」と呼ぶそうです。 亀形石造物は有料ですが、酒船石は自由に見学する事ができます。

こちらが亀形石造物。
7世紀中頃から約 250年間、この姿で機能したいたようです。 またはっきりしないようですが、斉明天皇の「両槻宮」ではないかと推測されているようです。
石が敷き詰められた中に一本の水路らしき物が見えます。 昔の庭園ですかね?
明日香・亀形石造物

写真中央にある、四角い器が小判型石造物。 手前の丸いのが亀形石造物です。
ここからで分かりにくいですが丸い器の周りには亀の頭や手足が彫刻されています。
上段の方から水を貯めて、下段の方へ流れていく仕組みのようです。
明日香・亀形石造物

亀形石造物のある遺構の脇にある細い坂道を登ると、平成4年に発見された石垣跡を見る事ができます。 この丘陵自体が人工的に盛土された物らしく、この石垣も先ほどの遺構の一部だとすると、かなり大規模な遺跡に思えます。
明日香・酒船石遺跡

明日香・酒船石遺跡

丘陵をさらに登ると、酒船石があります。
何やらミステリーサークルのような模様が彫られています。 この酒船石と、先ほどの遺跡は無関係と考える人もおり、利用目的などは不明なようです。
側面を見ると、石を切り出した時の矢穴のような跡が見えます。
明日香・酒船石

明日香・酒船石

石舞台古墳
7世紀初期の頃に作られたと思われる古墳で、本来は盛土で覆われていたらしいです。
蘇我馬子の墓との説が有力です。
明日香・石舞台古墳

遺跡をぐるっと回り込むと入り口が見えます。
地面には排水溝のような溝が見えます。 それにしても、巨大な石です。
土に埋まっていたとの事なので、持ち上げて積んだのではなく、土の上を引いて乗せたのだと思いますが、それでも大変な作業です。
明日香・石舞台古墳

内部に入ってみると、巨大な石が正確に積まれている事が解ります。
天上に使われている石は、北側が64t、南側が77t もあります。 ここに運ぶだけでも大変ですね...。
明日香・石舞台古墳

明日香・石舞台古墳

石舞台の周辺は空堀のように掘り下げてあります。
そういえば、前方後円墳などは水堀で囲まれてるけど、これも、それと同じ物?
明日香・石舞台古墳

石舞台古墳の石棺が復元されてました。
発掘調査では石棺は見つかってませんが、平に加工された凝灰岩の破片が見つかっています。 その事から、このような石棺があったのではと推測しています。
明日香・石舞台古墳

でも、何で土が無くなって石がむき出しになってんだろう...。
大化の改新で蘇我入鹿が暗殺されたのと関係がある?
明日香には他にも不思議な遺跡がありますが、今回はここまで...。
明日香・石舞台古墳