神奈川県 宮ケ瀬ダム、石小屋ダム2019年01月13日

宮ケ瀬ダムは、愛甲郡愛川町半原、相模原市緑区青山、愛甲郡清川村宮ヶ瀬にまたがるダムで、相模川流域の人口増加に伴い 1969年にダム建設の計画が発表されました。
水没地域住民の移転に伴う補償交渉は難航しましたが、1984年にダムサイト建設地域も含めて全ての交渉が妥結しました。 すべての工事が完了したのは 2000年になります。
重力式コンクリートダムとしては体積コンクリート量日本1位の規模ですが、これほど大規模なダムが東京近郊にある事を知りませんでした。

当日、「宮ケ瀬ダム水とエネルギー館」の駐車場は車は満車状態でした。 ダムの反対側にも数台停められそうですが、混雑している時は「あいかわ公園」の駐車場を使うのが無難かも知れません。 意外と人が多いですが、人気スポットなのでしょうか?
宮ケ瀬ダム・駐車場

かなり大きな宮ケ瀬湖ですが、集水面積は、相模ダム、城山ダム集水エリアと比べるとかなり小さいようです。 ただし、貯水量は倍近くあります。
宮ケ瀬湖は道志導水路で道志川と繋がっており、道志川の水を誘導して貯める事が出来ます。 また、貯めた水を道志川に戻す事により城山ダムに貯める事もできます。
宮ケ瀬ダム

宮ケ瀬湖

ダムの上を歩いて対岸の事務所に向かいます。
事務所で判ったのですが、どうやら今日は年に一度のダム内部の見学会が行われている日だったようです。 Google Map を眺めていての思い付き訪問でしたがラッキーでした。
普段は7月末に行われているイベントのようですが、今年度は台風の影響で中止となった為、この日に行われたようです。
宮ケ瀬ダム

事務所で簡単なアンケートに答えて受付を済ませると、ご覧の階段を下りてダム内部に入ります。 帰りはエレベータで登れるのでご安心を。 (歩いて登る事もできますが...。)
宮ケ瀬ダム

普段は見れない光景です。 階段からダムの壁を近くで見ると、その巨大さに圧倒されます。
この階段を下りて行くと途中に高位常用洪水吐が見学できる監査廊の入り口があり、そこからダムの中に入ります。
このダムの本体コンクリートの打設工事は RCDと呼ばれる工法が使われ、これほど大規模でありながら 1991 ~ 1994年の比較的短期間で完了しています。
宮ケ瀬ダム

宮ケ瀬ダム

ダム内部のプライムライン、ゲート設備などの撮影はNGですが、点検用モノレールでは皆さん記念撮影をされていました。
このゴンドラは4人乗りで、これに乗ってダム内部の点検を行うそうです。
ダムの内部は普段は見る事の出来ない施設でもあり、なかなか興味深かったです。
宮ケ瀬ダム・点検用モノレール

内部見学後、エレベータでダムの上に登り、あらためて下を眺めてみました。
堤高 156m もあるダムです。 下にカメラを向けて撮影するのはちょっと怖かったです。
宮ケ瀬ダム

ダムを下りた時とは反対側の階段を見ると、観光用のインクライン(昇降用のゴンドラ)が動いてました。 ちなみにエレベータによる移動は無料ですが、インクラインは有料です。
ちなみに当日はイベントとして、この階段を往復すると記念の証書がもらえたようですが、さすがに登る気がしない高さなので止めときました...。 年寄には無理かと...。
宮ケ瀬ダム

宮ケ瀬ダム水とエネルギー館
ここで宮ケ瀬ダムと石小屋ダムのダムカードがもらえます。 ダムカードはこれで3枚目。
無料の施設ですし、ダムに関する情報が解りやすく展示されているので、お子様連れには良い場所かと思います。 (おじさんですが、私も見学してきました。)
宮ケ瀬ダム水とエネルギー館

宮ケ瀬ダム水とエネルギー館

再びエレベータに乗って下に下ります。
普段は地下1階、2階は止まりません。 さきほど見学したのは地下1階になります。
一番下まで降りて地下通路から外に出ると、巨大なダムが出迎えてくれます。
4月~11月の11:00、14:00に5分ほど観光放流するそうです。 時間を合わせて訪問すると良さそうです。
宮ケ瀬ダム・エレベータ

宮ケ瀬ダム・地下道

宮ケ瀬ダム

この道の先にあるのが石小屋ダムです。
宮ケ瀬ダム

石小屋ダムは 2001年に完成しました。
宮ケ瀬ダムが放水した水はこのダムで貯められ、その水は愛川第2発電所で発電に使用されます。
外観からすると水位が上がると、ダムを乗り越えて自然に流れ出す仕組みのようですが、ダムカードには「ホロージェットバルブ2門」と書かれています。 恐らく、そこから流れた水が発電に使用されているのかと思います。
石小屋ダム

石小屋ダム

修理したバイクの調子を見る為にたまたま来た場所ですが、なかなか楽しかったです。


コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://hiros-info.asablo.jp/blog/2019/01/13/9042863/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。