東京都 ふれあい下水道館2019年02月03日

ふれあい下水道館は東京都小平市にあります。 ここは実際に使用されている下水道の中を見学できる珍しい施設です。 定期的に小学生に向けた下水に関する講座なども行われているようです。 ネットで偶然見つけ、興味が湧いたので行ってみる事にしました。

最寄り駅は西部国分線の鷹の台駅で、歩いて10分程度の距離にあります。
駐車場の有無が不明だったので電車にしましたが、ちゃんとした駐車場がありました。 バイクで来れば良かったですね...。
ふれあい下水道館

礫泥水加圧セミシールド掘進機
入り口付近に展示されていました。 トンネルを掘る時に「シールド工法」と言うのがありますが、それの下水道版と言った所でしょうか。
下水道工事と言ったら地面を掘り起こして管を埋めるイメージしか無かったのですが、簡単には掘り起こす事が出来ない市街地などではこのような機械が使用されているようです。
ふれあい下水道館・セミシールド掘進機

ふれあい下水道館・セミシールド掘進機

こんな感じで地下に下りて行くと下水道の歴史や役割を説明する展示室があります。
江戸時代から現代までどのように下水設備が進化していったのか解りやすく展示してありました。 子供向けの展示なのかと思いますが、訪問当日は子供は一人もいません。 自分も含めて中高年のみです...。 まぁ、その方が居心地が良いのですが...。
ふれあい下水道館

ふれあい下水道館・展示室

ふれあい下水道館・展示室

階段もよく見ると地層の展示コーナーになっています。
既に地下20mで、地下がメインの展示施設と言うのも面白いです。
「今日の地下水位置」の印もありますが、雨の日とかは位置が変わるのでしょうか?
こういった細かい工夫もなかなか良いです。
ふれあい下水道館

便器の断面が展示されてました。
以前、便所の水がチョロチョロ漏れるのでボールタップを交換しようとしたらフロート管(タンク内で縦に伸びてる白い管)をへし折ってしまい、水が流れっぱなしなる惨事を招いた事があります...。
結局、業者を呼んで修理する事となり、最初から頼めば良かったと後悔しました。
なんだか懐かしいです...。
ふれあい下水道館・便器の断面

衝撃的だったのがこの展示物です。
下水に油を流すと油が固まってしまい、こんな感じに塞がってしまう事があるそうです。
人間の血管もコレステロールが付着すると動脈硬化を起こしますが下水管も同じです。
一応、油処理はちゃんとして廃棄してますが、ここまで酷くなる事があるのは知りませんでした...。 勉強になります。
ふれあい下水道館・油が固まった下水管

こちらも知らなかったのですが、下水道管は通信用の光ファイバーを敷設する場所としても使用されているようです。
このロボットはその敷設工事をする為に開発されたようです。
ふれあい下水道館・光ファイバーケーブル敷設ロボット

地下25mにある体験コーナーに到着しました。
空気中のガスの数値を計測している設備もあり、どうやらメタンガスとかが出ているようです。
扉も予想以上に頑丈な物でした。
ふれあい下水道館・体験コーナー

ふれあい下水道館・体験コーナー

先程の扉の先が下水道管の中になります。
比較できる物が写って無いので大きさが解りませんがかなり大きな下水道管です。
下水道管の中に見学用の橋が架かっており、その上から写真を撮りました。
橋の下には汚れた汚水が流れ続けています...。
固形物とかは流れて無かったので助かりました...。
ふれあい下水道館・体験コーナー

最初は思ったほどの悪臭では無い印象でした。 が、しばらく下水道管の中にいたらゲボりそうになりました...。 魚眼レンズで撮り直そうかと思ったのですが、レンズを交換してまで長居する気がしなかったので退散する事にしました。
思ったよりも凄い場所です。 貴重な体験でした。

ふれあい下水道館の近くには玉川上水が流れているので、昔からの上水道を眺めながら帰る事にしました。
玉川上水

玉川上水