鹿児島県 志布志城(2)2019年05月04日

志布志城、内城散策の続きです。
中野久尾から大野久尾に移動します。

中野久尾と大野久尾を分断する堀です。
今まではV字型の堀底が狭い堀でしたが、ここはU字型で堀底が広くなっています。
シラス台地とは言え重機の無い時代、手掘りでよくここまで掘り下げますね...。
志布志城・中野久尾、大野久尾の堀

大野久尾周辺の堀。
この先に大野久尾の入り口があります。
志布志城・大野久尾の堀

大野久尾
この曲輪も南北朝の争乱後に拡張された曲輪です。
大野久尾は「田」の字状に4つの曲輪で構成されており、虎口はその中央にあります。
ここは最近まで私有地だったらしく、あまり発掘調査なども進んでいないようです。
志布志城・大野久尾の虎口

志布志城・大野久尾

志布志城の一番奥まで来れたので、そろそろ戻るか...。
志布志城・大野久尾

志布志城西側の堀を通って大手口に戻ります。
左側の急斜面の上が志布志城の曲輪になります。 当時は木も生えてなかったはずなので、この斜面を登るのは大変に困難だったと思います。
志布志城・空堀

松尾城
内城に続いて松尾城を散策します。
最初、松尾城の入り口を見逃してしまい、廃墟のような場所に出てしまいました....。
先程まで散策していた内城の方が規模的には大きいのですが、年代的には松尾城の方が古いようです。 でも、内城ほど見学しやすいように整備されていないみたいです。
志布志城・松尾城入り口

登城路にあった横穴。
多分、防空壕かな?
志布志城・松尾城の登城路

切通し
本来の出入り口はこっちだったのかも...。
この先は行き止まりみたいだったです。
志布志城・松尾城、切通し

本丸目指して登城路をひたすら登ります...。
内城は何人か散策している人に出会いましたが、松尾城は誰にも会いません。 ここまで来る人は少ないのかも知れません。
案内はありませんが、通路はちゃんと整備されているようです。
志布志城・松尾城の登城路

志布志城・松尾城の登城路

淡々と歩いていたら本丸の虎口と思われる場所に到着。
石垣のような物が少し見えます。 これも当時の遺構でしょうか?
志布志城・松尾城本丸の虎口附近

松尾城の本丸
思ったほどの広さは無いです。 本丸には楡井頼仲の慰霊碑がありました。
楡井頼仲は畠山氏との戦いに敗れた後も抵抗を続けますが最後は自害に追い込まれます。
頼仲が自害した大慈寺は現存するので、その関係でしょうか?
志布志城・松尾城本丸

志布志城・松尾城、楡井頼仲の慰霊碑

志布志城・松尾城本丸

松尾城の散策は意外とあっさり終了しました。
続100名城のスタンプは昨年に押してありますが、志布志市埋蔵文化財センターに見学しに行く事にします。 今回は時間にも余裕があるのでビデオや展示物をゆっくり見る事ができました。
志布志城・松尾城

長かった九州の旅もひとまず終了。 過ぎてしまうとあっと言う間でした。
九州北部は続100名城の取りこぼしがあるので、いつかは再訪すると思いますが九州南部に来るのは最後かも知れません。 でも、体力が続けばまた来たいですね...。

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