京都府 建仁寺2020年11月20日

京都府京都市東山区の建仁寺は 1202年に創建された寺院です。 開山は臨済宗を日本に伝えた栄西、開基は鎌倉幕府2代将軍源頼家です。
創建当初は天台・密教・禅の3宗兼学でしたが、1259年頃から臨済宗の禅寺になったようです。 何度か火災の被害にあっており、創建当時の建物は残っていないようです。
八坂の塔がある法観寺は建仁寺の末寺だそうです。

北門
観光客が集まる花見小路通をブラブラ歩きながらだと、建仁寺の入り口は北門になります。
花見小路通の雰囲気は良かったのですが、あちらこちらに「写真撮影禁止」の看板がありました。 撮影OKとNGの境界が分からなかったので、一枚も撮影せずにここまで来ました。
風景を撮りたいだけなので、もう少しルールが分かると良いのですが...。
建仁寺・北門

本坊
1818年に建立された本坊です。
ここの受付で拝観料を支払うと、方丈、法堂の内部を拝観する事が出来ます。
建仁寺は有名な俵屋宗達作「風神雷神図屛風」を所有しています。 原本は博物館で管理されてますが、ここには高精細デジタルコピーが展示されています。
建仁寺・本坊

建仁寺・風神雷神図屛風

〇△□乃庭
禅宗の四大思想である地水火風を〇(水)、△(火)、□(地)の図形で表現しているとされる中庭です。 木の部分が〇、井戸の部分が□だと思うのですが、△(火)の部分が良く分からないですね...。 宇宙の根源的形態を単純な図形で表しているのだとか...。
建仁寺・〇△□乃庭

潮音庭
もう一つの中庭、潮音庭です。
葉の陰に隠れて分かりにくいのですが、中庭中央にある三つの石を三尊に見立てているようです。 その事を知ったのは後の事なので、主役がはっきりしない写真になりました...。
でも、純粋に美しい庭だと思います。
建仁寺・潮音庭

大書院と小書院を繋ぐ通路から納骨堂の方を見た所。
ここからの眺めは全てが美しいです。
建仁寺・庭

納骨堂
方丈から納骨堂の方を眺めた所。
方丈の裏側だと思うのですが、綺麗な庭です。
建仁寺・納骨堂

方丈
建仁寺は応仁の乱で焼失しており、その後も火災被害に遭い衰退していましが、安国寺恵瓊によって再興されます。 現在の方丈は 1487年に安国寺に建立された建物を安国寺恵瓊が 1599年に移築した物です。
雲龍図の襖絵が高精細デジタル複製で撮影OKだったようです。 離れて見たので気が付きませんでした。 最近は質感まで再現している物もあり、複製技術は凄く進歩していますね..。
建仁寺・方丈

建仁寺・方丈

大雄苑
大きな枯山水の庭です。
庭の奥に門が見えますが、多分、使われる事は無いのだと思います。
庭に置かれた石にも意味があると思いますが、解釈は見る人の自由かと思います...。
拝観時間の終了間近だったので、あまりゆっくりは出来ませんでしたが、何も考えずに眺めていたい風景です。
建仁寺・大雄苑

建仁寺・大雄苑

法堂
1765年に建立された建物です。 建仁寺の創建当時の建物は現存しませんが、安国寺恵瓊や江戸時代に再興された後の建物は、思いのほか残っているようです。
天井の双龍は 創建 800年を記念して 2002年に描かれた物です。 わりと最近の作品ですが、近年に描かれたとは思えない迫力があります。
建仁寺・法堂

建仁寺・法堂

三門
江戸時代末期の建物です。静岡県浜松市の安寧寺から1923年に移築されました。
「御所を望む楼閣」の意味で、「望闕楼」(ぼうけつろう)の別名があります。
建仁寺・三門

浴室
1628年に建立され、2002年に現在の場所に移築されました。
修行僧が身を清める蒸し風呂のような場所が浴室で、大きな寺院では良く見かけますが、今でも使っている場所ってあるのでしょうか?
建仁寺・浴室

建仁寺の良い所は、ほぼ、どこでも撮影OKな所です。
ただ、撮影者のマナーによって成り立っている事なので、大切にしたい場所です。
自分も迷惑をかけないように注意したいと思います。


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