神奈川県 三保の家~三保ダム2022年07月18日

三保ダムは、水道水および、発電の為に 1974年に着工、1978年に完成した土質遮水壁型ロックフィルダムです。 土質遮水壁型ロックフィルダムとは、中心の粘土質からなるコア材を砂や砂利で構成されたフィルター材で囲み、その外側をロック材で幅広く囲む構造のダムです。
三保ダムは、地震への安全対策として、ダムの斜面がかなり緩やかになっています。
丹沢湖は、このダムによって作られた人工の湖です。
堤高 95m、堤頂長 587.7m、総貯水容量 6,490 万㎥。

丹沢記念館
コロナ過でダムカードの配布を停止していた場所もあったようなので、ダムカード集めは休止中でしたが、少し落ち着いてきたので再開する事にします。
三保ダムのダムカードは丹沢記念館の受付に置かれてました。 熊木ダムのカードもあったので合わせて入手。 常設展示を見学して屋上の展望所に出ます。
丹沢湖記念館

記念館の屋上から丹沢湖が良く見えます。
では、隣の「三保の家」を見学する事にします。
丹沢湖記念館・屋上からの眺め

「三保の家」入り口近くに展示されていた水車ランナー。
三保ダムの建設により、旧三保村の4地区が丹沢湖に水没しました。
水車ランナーには「水没した東京電力落合発電所のもの」との説明がありましたが、三保ダムの建造前に水没した地域に発電所があったのでしょうか? 落合発電所は、永歳橋の対岸に現存するので、水没により現在の場所に移転したのかも知れません。
三保の家・水車ランナー

三保の家
丹沢湖に対没する事になった旧渡辺家を移築した物が「三保の家」です。
江戸時代後期に建てられた建物で、内部の見学も無料です。
この角度からは分かりませんが、小屋裏で養蚕がおこなえるように、採光、換気の為に妻側屋根が切り上げられています。
三保の家

三保の家

三保の家

三保の家

三保の家

三保ダムに到着。 右側が丹沢湖。
ダム上部の道路は自動車は通行できません。 バイクは丹沢湖無料駐車場に停めて三保ダムの上を歩いてます。
三保ダム

丹沢湖の反対側は緩やかな斜面が続きます。
とは言え、高低差は 76m もあるので、下のダム広場までは 12分もかかります。
登ってくるのが大変そうなので、下りようとは思いませんでした...。 そこまでコアなダム好きでは無いので...。
三保ダム

ダムの主役、洪水吐が見えてきました。
本当は下から見た方が良いのですが、登って来るのが大変なので、横から眺める事にします。
三保ダムのゲートは、ローラーゲート1門、ラジアルゲート4門です。
ローラーゲートは扉体の両側にローラが取り付てあり、扉体を上下に移動して開閉します。
ラジアルゲートは弧状の扉体が軸で固定されており、軸を支点として扉体を巻き上げて開閉します。
三保ダム

減勢工が見えてきました。
減勢工は、ダムから流れる水の勢いを軽減し、川がえぐれてしまうのを防ぐ役割があります。
大雨が降るとここから大量の水が流れるのでしょうが、そんな悪天候な時にダムに来た事が無いので見た事がありません。 見てみたい気がしますが、そんな時にここを歩くのは危険ですよね...。
DSC_1144(三保ダム)

三保ダム

ダムの主役、ゲートの上部。
三保ダム

一番手前がローラーゲートで、その奥がラジアルゲート。
なんで異なる仕様のゲートを設置するのだろう...。 故障対策だろうか?
三保ダム

三保ダム

丹沢湖ではニジマスやブラックバスが釣れるようですが、ダム周辺は釣り禁止エリアのようです。
丹沢湖で釣れたブラックバスは種類によってはリリースは禁止のようだけど、釣れた場合は持って帰って処分している?
丹沢湖

帰りの国道は大渋滞...。