埼玉県 利根大堰、武蔵水路 ― 2023年01月09日
今回は埼玉県の最後のダムカード、利根大堰、武蔵水路のダムカードを貰いに行きます。
見沼元圦公園、北駐車場
多分、利根大堰へはこの駐車場が一番近いと思います。
利根大堰、武蔵水道のダムカードは忍城バスターミナル観光案内所で貰えるのですが、場所が離れているので現地に行った証明として、利根導水総合事業所の電光掲示板に置かれている、スタンプが押された紙を持っていく必要があります。
まずは、スタンプを入手ます。
見沼代用水元圦跡(見沼代用水元圦公園)
電光掲示板に行く途中に見沼代用水元圦公園あります。 1727年、幕府の新田開発事業として見沼代用水が開発されました。 恐らく、その頃の取水口がこの付近にあり、この公園も見沼代用水へ供給される水が流れていたのだと思います。 利根大堰からの取水が開始された事により、取水口は廃止され跡地を公園として整備しようているのだと思います。
公園には元圦鎮守弁財天が鎮座してました。
利根導水総合事業所の電光掲示板
スタンプが押された紙はここに置かれてます。 ダムカードをもらう人は忘れずに持っていきましょう。
ボタンを押すと利根導水の説明が音声で流れます。
時間は10分ほどなので、時間がある方はどうぞ。
電光掲示板後ろにある、利根川の大きな堤防。
暴れ川「利根川」の治水は、大昔から始まります。
現在では、これほど大掛かりな堤防を築く所まで来ています。
利根導水路・須加樋管
利根川の堤防の中を通して川の水を引き入れてるのが須加樋管です。
こちら側が取り入れた水を用水路に出す側の水門です。
上にあるのが制御設備で、3門のケートで取り入れる水量を調整しています。
堤防を登ると、利根川から取り入れる側の水門が見えます。
この辺りの堤防下を水が流れている感じになります。
ここの強度が堤防の安全性に直結するので、耐震性の強化などにも取り組んでいるようです。
取水口付近。
遠くにゴミ対策と思われる柵が見えます。
利根大堰
高度成長期の東京の水不足は深刻な問題でした。 その解決策として 1963年から見沼代用水元圦の近くに利根大堰の建設が開始されました。
利根大堰は堰総延長約 491m もある大きな堰です。 須加樋管の方から堰柱に番号が振られており、1~7号堰柱の間に2葉式鋼製ローラーゲートが6門、7~11号堰柱の間に1葉式鋼製ローラーゲートが4門、11~13号堰柱の間に転倒ゲートが2門あります。
大きすぎて、奥の方の堰柱が良く見えません。
利根大堰の地下にある、大堰自然の観察室に入ります。
1、3、6号堰柱の脇には魚道があります。
ここから地下に入り、1号堰柱の魚道を見学する事ができます。
4月下旬~6月上旬には鮎の遡上を、10月下旬~12月は鮭の遡上が観察できます。
なお、利根川は鮭が遡上する南限とも言われてます。
これといった魚影は見えませんでした。
鮭の観察としては、時期が少し遅かったのかも知れません。
過去20年間で、最大 90cm の鮭が観察されてるようです。 でも、鮭や鮎が遡上すると言う事は、利根川も綺麗になったものです。
須加樋管の方に戻り、用水路側を眺めます。
ここから取り入れた利根川の水が、見沼代用水路、武蔵水路、埼玉用水路、邑楽用水路へと流れていきます。 武蔵水路はもう一枚のダムカードになっている水路で、荒川に利根川の水を供給しています。 この後、もう少し下流側の武蔵水路を見てみましょう。
見沼元圦公園の駐車場に戻りました。
この公園の規模に不釣り合いな大きな風車が気になったので近くに行ってみました。
風車について、特に説明が見当たらなかったのですが、ただの公園のオブジェでしょうか?
それにしては、大掛かりすぎるような気がします。 謎です...。
武蔵水路
見沼元圦公園の南駐車場に場所を移し、武蔵水路を見学します。
武蔵水路は利根川の水を荒川に引く為の水路です。 1967年に着工し、1967年に完成しています。
老朽化や耐震性への不安などから 2010 ~ 2016年に改築工事が行われてます。
この水が東京都の水源にもなっているのですね..。
さて、ダムカードを貰いに行きましょう。
忍城バスターミナル観光案内所
利根大堰で入手したスタンプが押された紙をここに持っていくと利根大堰と武蔵水路のダムカードが貰えます。 ここは、以前に訪問した忍城の沼橋御門があった場所です。
忍城は湿地に浮かぶような城で、いくつもの島のような郭で構成されています。 ここにも島のような郭が存在し、沼橋御門は東側の武家屋敷からの出入り口でした。
すっかり忘れてたのですが、ここは、さきたま古墳群の近くでもありました。
忍城を訪問してから5年くらい経つのですね...。
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