長野県 釜口水門 ― 2025年07月20日
釜口水門は長野県諏訪湖から天竜川に流れ出る場所にある水門です。
主な利用目的は洪水調節、流水の正常な機能の維持です。
諏訪湖に流れ込む河川が 31あるのに対し、流れ出る河川は天竜川一つしかありません。 その為、昔から大雨が降ると氾濫する事が多かった地域です。
1932年 ~ 1936年(昭和 7~ 9年)に諏訪湖の水量を調節する初代釜口水門が建設されました。
老朽化や能力不足の為、現在の釜口水門が 1978年 ~ 1988年に建設されました。
岡谷湖畔公園駐車場
バイクは諏訪湖に面している岡谷湖畔公園駐車場に停めました。
ここからダムカードを配布している「水の資料室」までは歩いてすぐです。
諏訪湖は何度も訪れてますが、釜口水門近くに来たのは初めてだと思います。
そのまま通り過ぎる事が多く、前回は諏訪湖間欠泉センターで足湯に入りました。
諏訪湖周辺の道路が非常に混雑するので、ゆっくりする事よりも早く通りぬけたい思いの方が強いのが理由の一つにあります。
トロッコ機関車
1932年 ~ 1936年(昭和 7~ 9年)に初代釜口水門を建設した時に、約 20台のトロッコを牽引するのに使用された機関車です。 天竜川の土砂を運ぶのに使用されました。
当時、最新機の機関車で、アメリカのヘイト・ルート・ヒース社製で、ガソリン 4気筒水冷エンジンです。 炭鉱とかで使ってそうなコンパクトな車両です。
水の資料室
ダムカードを配布している場所です。
釜口水門を管理する諏訪建設事務所の中にある資料館で、釜口水門に関する資料が展示されています。
釜口水門は総延長 80m、稼働部分 64m あります。
曲線的な部分が多く、水門のデザインが特徴的です。
諏訪湖の水量を調節する、大変重要な水門です。
舟通し水門
漁業者が天竜川と諏訪湖を往来する必要がある為、船を渡す為の水門があります。
諏訪湖と天竜川は水位差が 3.5m あるので、舟通し水門の構造はパナマ運河と同じ排水ピット減勢式です。 水路が水門で区切られており、水位を上げ下げする事により川と湖を往来します。
それほど大きな船は通れないと思いますが、今でもここを船が通る事はあるのでしょうか?
フラップ式2段ゲート
水量を調節する水門は3門あります。
ゲート自体は引き上げ式で稼働するようですが普段は使用しないようです。 大量に放流する時の緊急用なのだと思います。 ゲートの上段部分はフラップ式になっており、普段は上段部分を稼働させて放流するようです。 また、フラップ部分は左右半分づつ稼働させる事ができます。
訪問時は第2ゲートの半分だけフラップを稼働させて放流してました。
魚道
諏訪湖と天竜川の高低差 3.5mを魚が登れるようにした魚道です。
魚道を通る水量は毎秒 2㎥ ~ 4㎥、水の速さは毎秒 2m以下になるように設計されているようです。
湖上噴水
水門から湖の方を見るとダム湖でみかける表層循環設備のような物が見えます。
ただ、諏訪湖の場合、「湖上噴水」と説明している記事が多く、ダム湖の表層循環設備と同じ物なのか良く分かりません。
訪問時は見れませんでしたが、1時間間隔で 15分ほど稼働しているようで、高さ 55m まで水が吹き上がるようです。
保守用のボートだと思います。
ダムと違い、凄く小さなインクラインです。
ひょっとしたら、今、舟通し水門を通る船はこのような保守用の船なのかも知れません。




















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