秋田市土崎みなと歴史伝承館 ― 2023年08月11日
秋田城跡を見学した後、少し時間が余ったので、近くの秋田市土崎みなと歴史伝承館も見学する事にします。
ここは 2018年に開館した資料館で入館無料です。 また、大きめの駐車場があるので見学しやすい場所です。 館内には、土崎港曳山まつりの曳山、土崎空襲に関する資料などが展示されています。
秋田市土崎みなと歴史伝承館
新しい綺麗な建物です。
土崎港曳山まつりの曳山
土崎神明社祭の曳山行事は 18世紀頃から続くお祭りで、「曳山」と呼ばれる山車が曳かれます。 館内には高さ 11,5m の特大サイズの「曳山」が展示されています。
昔は 20m を越えるサイズの曳山もあったようですが、明治に入ると電線が引かれた為に 5m 以内に規制されました。 いろいろと規制があって、今ではこのサイズの曳山は少ないのかも知れません。
土崎空襲の記録
終戦前日の 1945年 8月14日、土崎に日本最後の空襲が行われました。
攻撃目標は日本石油秋田製油所で、周辺の民家も被害を受けました。 B29 を中心に 132機が出撃し、1万発以上の爆弾が投下され、この空襲で 250人以上が亡くなりました。
戦争中に製油所が狙われるのは理解できますが、終戦が決まっている前日にこれだけ大規模な空襲を行う必要性があったのかには疑問が残ります。
館内には旧日本石油秋田製油所の倉庫の一部を移築して展示しています。
高熱でコンクリートが焼けただれています。
コンクリートの溶解温度は 1,200度との事なので、かなりの高温で焼かれた事がわかります。
空襲による火災を消火するには 1週間かかったとか...。
こんな事が二度と起こらない事を願いたいです..。
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