青森県 小牧野遺跡 ― 2024年07月12日
青森県大字野沢の小牧野遺跡は、世界遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成資産の一つです。 紀元前 2000年頃の縄文時代後期の遺跡で、環状列石を中心とした当時の生活跡が見つかっています。
青森市小牧野遺跡保護センター
ここは、閉校した野沢小学校を改修して遺跡の保管・展示を行っています。
無料で見学でき、展示物も充実しているので、小牧野遺跡に行く前に見学すると良いかと思います。
内部は学校の雰囲気が残っています。
展示物以外に、この雰囲気も良かったですね..。

どんぐりの家
小牧野遺跡保護センターから、小牧野遺跡に隣接する「どんぐりの家」に移動します。
途中、未舗装道路があるので、歩いて行こうかと思ったのですが、歩くと結構時間がかかるとの事だったので頑張ってバイクで行く事にします。
XSR 700 だと、ちょっと走りにくい場所がありましたが、なんとか「どんぐりの家」に到着。
「どんぐりの家」は、小牧野遺跡に隣接するガイダンス施設です。
駐車場の広さはそれなりの台数が停められる感じです。
小牧野遺跡はすぐ近くなのですが、ここにも熊目撃注意のビラがありました...。
リスクを減らしたいので、熊鈴を付けて散策する事にします。
環状列石
ここは緩やかな斜面なのですが、斜面の山側を削って出た土を谷側に盛土して人工的に平地を作っています。 環状列石の石は、近くの荒川から運んできた物を使用しています。
大湯環状列石もそうですが、わざわか川から石を運んでくるのには、何か特別な意味があるのでしょうか..。
こちらはサークルの中心部分が見学しやすいように、中心部分を一部埋め戻しています。
小牧野遺跡の環状列石は、直径 55m もある国内最大級の物です。 大湯環状列石の万座が 52m だったので、それよりも少し大きいです。
サークルは一部 4重になっており、直径は内側から 2.5m、29m、35m になります。
用途ははっきりしないようですが、精神的なより所となるモニュメントのような物のようです。
中心部分には大きな石が立てられています。
日時計のような役割でもあったのでしょうか?
墓所と住居跡
環状列石の東側は墓所になっており、100基を超える土坑墓が見つかっています。
土坑墓は、丸く盛土されていたようです。
不思議なのが、墓所の中から2軒ほど住居跡が見つかっている事です。
数も少ないので、普通の住居とは違うのかも知れませんね...。
土坑墓
円形の物や楕円形の物、貯蔵穴を再利用した物など、さまざまなようです。
この時代には既に死者を埋葬する習慣があったのですね..。
捨て場跡
墓域の隣から見つかった捨て場跡です。
ここからは、多量の土器、石器、土偶などが見つかっています。
また、小牧野遺跡からは 400個を超える三角形岩版が出土しています。 多分、この三角形岩版も儀式などに使ったのだと思いますが、どんな意味があるのでしょうか..。
さて、明日は北海道に渡り、日本 100名最後の1ヶ所を目指します。
朝早いので、早めにホテルで休む事にしましょう...。
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