沖縄県 御物城跡、沖宮 ― 2023年03月21日
今回の沖縄旅最終日。 昼の便に乗るのでそれほど時間がありませんが、少し周辺をブラブラしてから帰る事にします。
御物城跡
存在を知ったのは、帰りのルートを Google Map で確認していた時です。
軍の施設の敷地内なので入れない事は解ってましたが、一応、見るだけ見てから帰ろうと思い、立ち寄ってみる事にしました。
近くに行くと、この看板。 有刺鉄線で厳重に警備されています。 なので、対岸から望遠レンズ越しに眺める事になります。
巡視船 くだか
海上保安庁の巡視船です。 PL-03 の PL は大型巡視船を意味します。
総排水量 1,200t、全長 91.4m、速力 20ノット以上。
日本近海には密漁などの不審船も多いので、普段から忙しく活動している船だと思います。
スペアヘッド級遠征高速輸送艦 ミリノケット
米軍の高速輸送船のようですが、珍しい形をした船です。 速力は 45ノットもあるので、先ほどの巡視船の倍以上の速さです。 積載量は 544t あり、中隊規模の装備が輸送できるようです。
初めて見る形の軍艦です。
御物城跡
一般人が立ち入る事が出来ない御物城跡ですが、対岸から見るとこんな感じです。
双眼鏡や望遠レンズが無いと見るのが難しい距離です。 今回は 300mm 望遠で撮影しました。
だいぶ損壊してますが、石垣やアーチ門が現在でも残っているようです。
御物城は、貿易品を保管する倉庫として築かれたグスクです。
明治に入ると、展示場や料亭が建てられたようなので、戦前の写真に写っている建物は、築城時の姿とは異なる可能性があります。
沖宮
創建年代は不明です。
創建の伝承としては、国王が海から発する光を城中から見たので海中を探索させた所、熊野権現垂跡の霊木が見つかったので社宮を建てて祀ったのが始まりらしいです。
戦争の影響かも知れませんが、沖縄は全体的に書物による史料が少ない印象を受けます。
拝殿
祀られているのは天受久女龍宮王御神のようですが、天照大御神と同一らしいです。
1908年、那覇港桟橋工事により、那覇港第一桟橋から安里八幡の境内に遷座しますが戦争で焼失します。 戦後に復興され、現在の場所に遷座したのは 1975年のようです。
見た感じは本土の神社と同じですが、周辺の花が鮮やかです。
種類とか詳細はわかりませんが、花の形状から蘭だと思います。
拝殿の横で綺麗に咲いてました。
拝殿横の花の写真を撮っていたら、小さな横道がある事に気が付きました。
その先に行ってみます。
弁財天
本当に綺麗な場所でした。
少しわかりにくい場所にあるのですが、必ず言った方が良い場所です。
細い裏道のような所を登って行きます。
その先には天燈山御嶽があります。
天燈山御嶽
天燈山の一番高い所に天燈山御嶽がありました。
御嶽も神社も祈りの場ですが、神社の中に御嶽があるのは不思議な感じがします..。
しかし、地域信仰と融合して広まっていく、日本の神仏は懐が広いです。
祀られているのは天照大御神のようです。 天照大御神は出雲に渡る前に、ここに降臨したとの言い伝えがあります。
どうやら、本来の参拝ルートとは逆だったのかも知れません。
メインと思われる参道を下って拝殿の方に戻ります。
名残惜しいですが、そろそろ、那覇空港に行きましょう。
日本100名城、続100名城を巡る、今回の沖縄旅も終わりです。
路線バスでの移動が少し不安でしたが、なんとか見て回る事が出来ました。
日本100名城は、北海道1ヶ所を残すのみ。 続100名城も終盤に差し掛かってきました。
地図(御物城跡)
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