山梨県 広瀬ダム ― 2024年09月21日
広瀬ダムは富士川水系のロックフィルダムで山梨県が管理しているダムです。
本体着工が 1969年で、完成は 1975年です。 山梨県が管理している 6つのダムの中では一番古いダムです。
用途は、洪水調節、畑地灌漑、上水道、発電です。
総貯水量は県内最大の 1,420万㎥ で、大きさは 堤高 75m、堤頂長 255m です。
駐車場
見学用の駐車場があるのでそこにバイクを停めました。
近くには秩父多摩甲斐国立公園の西沢渓谷があるので、観光で来た人が休憩で立ち寄る場合も多いかも知れません。
広瀬ダムを上から見るとV字型に見える、少し変わった形をしています。
そのV字型の頂点にローラーゲートがあります。
その為、ロックフィルダム側から対岸が非常に近く見えます。
ゲート部分に変な圧力がかかったりしないのでしょうか?
ダム上部の幅は 10m あります。
自動車も十分通れる大きさですが、一般車の通行は禁止されています。
ダムカードを配布している管理事務所はこの先にあります。
広瀬発電所
ダムの下の方に発電所が見えます。
畑地灌漑と上水道に利用する前の水を使って発電を行っています。
最大発電量は 3,200kW です。
広瀬発電所はピーク運転を行っているので、電力需要に応じて発電量を調整します。
需要が低い時は発電量を下げてダムを貯水します。
広瀬湖
広瀬ダムによって作られた人工の湖です。
魚は豊富そうですが、ダムの水位変動が大きいようで、ダム湖で魚釣りは出来ません。
紅葉シーズに来ると良さそうな場所です。
奥の方を良くを見ると下に降りる階段が見えます。
ダムの下には遊歩道があるようです。
ダムの下から眺めてみたい気もしますが、あの階段を登ってくる事を考えると降りれませんね..。
艇庫とインクラインが見えます。
結構な落差なので、だいぶ水位が低い状態なのかも知れません。
船に乗ってあのインクラインを下りるのは、ちょっと怖そうですね...。
ローラーゲート
幅 6.25m、高さ 15.6m のローラーゲートが2門あります。
ここでダムの水量を調整します。
非常用洪水吐
ローラーゲートの隣は自然調整式の非常用洪水吐になっています。
一定の水量を越えた場合、ゲートの開閉に関係無く、ここから水が流れ出る仕組みです。
洪水吐
少し水が流れた痕跡があります。
発電所側からもある程度は放水されると思いますが、ピーク運転なので水量にバラツキがあると思います。 下流側の水量を確保する為にローラーゲートから一定流の放水を行っているのかも知れません。
右側の三角形の部分が非常用洪水吐から流れ出た水が排出される所だと思います。
管理事務所
入り口を入ってすぐの場所にダムカードが置かれてました。
無事、山梨 6ダム総合カードの 2つ目が入手出来ました。
取水塔
ここから発電や畑地灌漑、上水道に利用する水を取水します。
取水した水は国道 140号の下を通ってロックフィルダムの下にある発電所に供給しています。
どうやら、ロックフィルダムの筐体を避けるように導水しているようです。
発電に使われた水は導水トンネルを通って各所n供給され、一部は笛吹川に排水されます。
対岸からロックフィルダムの下流側を眺めた所。
雄大な眺めです。
今回は6ヶ所のダムを回るので足早に次のダムに向かいますが、紅葉シーズンであれば西沢渓谷の方に行くのも良さそうです。
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