東京都 上野東照宮ぼたん苑、秋のダリア展 ― 2019年09月29日
上野東照宮ぼたん苑に来たのは約5年ぶりです。
上野には博物館や美術館が多いので、上野東照宮もちょくちょく訪れるのですが、ぼたん苑に入ったのは久しぶりです。
季節によって内容が変わるようで、前回は「冬ぼたん」でしたが今回は「秋のダリア展」でした。
ダリアが日本に来たのは江戸時代末期の 1841年頃だそうで、オランダから種が伝わったようです。 花の形が牡丹に似ていた事から和名は「天竺牡丹(テンジクボタン)」になります。 でも、オランダから伝わったのに、なんで「天竺」なんだろう...。
和傘を使った和風の装飾です。
ポートオータムと言う品種です。
丸まった花びらが可愛らしい花です。
同じ品種の色違いでしょうか? 鮮やかな紫色が印象的です。
同じダリアでも、色も花びらの形も様々です。
ダリアはメキシコ原産の植物で、スペインの王立植物園に持ち込まれたのが始まりのようです。
現在では様々な品種改良が行われ幅広く栽培されています。
メキシコと聞くと高温で乾燥している気候をイメージしますが、1,500 ~ 4,300 m ほどの高原らしいので、それほど暑さに強くは無いのかも知れません。
ダリアの名前はスウェーデンの植物学者アンデシュ・ダールが由来のようです。 ダールは分類学の父リンネの弟子だった人物です。 ダリアはキク科の植物なので、確かに黄色いダリアを近くで見ていると種類によっては菊に似ている感じもしますね...。
優萌(ゆめ)と言う品種です。
独特な花びらの形をした品種です。 薄い紫色のグラデーションも綺麗です。
昆虫も食事中...。
こちらはシュシュという品種です。
近くで見ると本当に綺麗な花です。
奥に見えるのが上野動物園の敷地内にある五重塔です。
上野東照宮に寄進する目的で 1627年に建立された五重塔でした。 現在の建物は火災による焼失後、1639年に再建された物です。 明治の神仏分離令によって取り壊されそうになりますが、寛永寺に譲渡する事により取り壊しの難を逃れます。 しかし、寛永寺から離れた場所にある事から管理が難しく、1958年に東京都に寄付されました。 何で動物園の敷地内なのか不思議だったのですが、所有者がお寺では無く東京都だったようです...。
元々、外国の花ですが、和風の装飾が似合います。
ブタさんの蚊取り線香も頑張ってくれているのですが、結構、蚊にさされました....。
撮影中に動きを止めるので、蚊にとっては良い獲物か...。
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