秋田県 旧黒澤家住宅2016年08月17日

今から300年くらい前に建てられた上級武士の家です。
藩士の住居は藩の所有物なので、役職等によって居住者が変化します。
黒澤家は 1829 年からの入居者になります。

久保田城訪問時に存在を知り、予定にはありまえんでしたが時間が余ったので寄ってみる事にしました。 ちなみにこの雨の中、訪問者は私だけで貸し切り状態でした。

表門
18世紀前半に建てられた長屋門で、屋根には石が乗せられています。
長屋門形式の門は上級武士にのみ許されていた形式です。
旧黒澤家住宅・表門

旧黒澤家住宅・表門

主屋
ここが入口になります。 なにしろ古い建物なので雨漏りをしているらしく、管理の人がいろいろと忙しそうでした...。
靴下まで濡れていたので、レインウェア以外に靴下も脱いで入場...。
旧黒澤家住宅

旧黒澤家住宅・主屋

旧黒澤家住宅・主屋

19世紀中頃に増築された「小座」と呼ばれている部屋に置かれていた机。
障子による明かりの取り方など、日本的で落ち着く雰囲気が素敵です。
旧黒澤家住宅・主屋、小座

座敷棟の様子です。 武家の住宅ですが、シンプルな内装です。
旧黒澤家住宅・主屋、座敷棟

台所棟の様子。 当時の窯なども展示されてました。
旧黒澤家住宅・主屋、台所棟

湯殿
浴槽はありません。 オケにお湯を汲んでおき、湯あみをしてました。
真ん中に隙間が空いていて少し低くなっています。 使ったお湯がその隙間から排出される構造みたいです。
旧黒澤家住宅・主屋、湯殿

土蔵
1851 年に移築されたもので、主屋とつながっています。
普通の長机とかも置かれていたので、現在も物置みたいに使われている感じでした。
旧黒澤家住宅・土蔵

旧黒澤家住宅・土蔵

米蔵
1830 年に建てられた高床式の米蔵です。
旧黒澤家住宅・米蔵

庭から見た主屋です。
こうしてみると、見取り図以上に大きな建物に感じます。 屋根が2階建てくらいに高いのも印象的です。
武家の建物がほぼ完全な形で残っているのは貴重な存在なので、頑張って保存してもらいたいです。
旧黒澤家住宅・主屋


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