京都府 宇治上神社2023年11月23日

宇治上神社は、菟道稚郎子命、応神天皇、仁徳天皇を祀る神社です。
元々は、先ほど訪問した宇治神社と同じ一つの神社で、宇治離宮明神と呼ばれてました。
一つの神社だった頃は、宇治上神社を上社本宮、宇治神社を下社若宮と呼ばれてました。
何故か、宇治上神社の方だけ「古都京都の文化財」として世界遺産登録されています。

入り口の鳥居を通り抜けると短い参道があります。
紅葉が綺麗でした。
宇治上神社・鳥居

宇治上神社・参道

拝殿
鎌倉時代前期に建立された寝殿造様式の建物で国宝です。
建立されたのは鎌倉時代ですが、平安時代の建築様式が色濃く残っているとの事。
また、現存する拝殿の中では日本最古の建物です。
檜皮葺きの屋根が美しいです。
宇治上神社・拝殿

宇治上神社・拝殿

清め砂
拝殿の両脇に「清め砂」が盛られていました。
上賀茂神社でも「立砂」と言う似た様な物を見た事がありますが、あちらは神山に因んだ物です。 こちらは1年間盛られた後に境内を清める為に撒かれます。
気が付きませんでしたが、「清め砂」は授与所で販売もされていたようです。
宇治上神社・清め砂

桐原水
普通の神社で言う、手水舎ですが、ここのは少し変わっています。
手水鉢のような物が無く、湧き水を溜めている感じの構造です。
お茶で有名な宇治は、室町時代に「宇治七茗園」と呼ばれる茶園が造営されました。 また、茶の栽培に使用する「宇治七名水」の生まれます。
桐原水は「宇治七名水」の一つで、ここの湧き水だけ枯れずに現存しています。
宇治上神社・桐原水

宇治上神社・桐原水

本殿
平安時代後期の建立された、現存する日本最古の本殿です。
当然、国宝認定されている建物です。
外観が豪華と言うよりもシンプルな印象を受けますが、昔の社殿はこんな感じに質素だったのかも知れません。
宇治上神社・本殿

最後に、周りの摂社、末社にご挨拶してから帰る事にします。

住吉社
宇治上神社・住吉社

春日神社
宇治上神社・春日神社

奥に見えるのが武本稲荷社、右手前の方が鹿島社です。
宇治上神社・武本稲荷社、鹿島社

お寺と違い、神社は定期的に建て替える事が多いので、古い社殿がそのまま現存するのは珍しいのかも知れません。 宇治上神社が世界遺産に登録されたのも、平等院の鎮守社以外にも歴史的建造物が現存している事が関係しているのかも知れません。