千葉県 東金ダム ― 2024年12月06日
今回は千葉県の残りのダムカードを集めに行く事にしました。
今回、最初のダムは東金ダムです。
東金ダムの本体着工は 1989年、完成は 1994年になります。 古いダムでは無さそうです。
堤高 28.3m、堤頂長 248m で総貯水量は230万㎥ のゾーン型アースダムで、主な利用用途は水道用水、工業用水になります。
駐車場
今回はダム本体に一番近い駐車場に停めました。
結構、広いですが、ランニングなどに来る方も多いようで、駐車場に停まっている車は多かったです。 ダム湖の周辺は遊歩道になっており、東金ダムの駐車場はここ以外にも数か所あります。
訪問時は「ロックフィルダム」だと思っていたのですが、ダムカードを見たら「ゾーン型アースダム」と記載されてました。 「ロックフィルダム」とは素材や構造が異なるようです。
「ロックフィルダム」は粘土質の遮水壁(コア)が中心にあり、コアの外側を砂や砂利で出来たファイルタで挟み、さらにその周辺を水圧に耐える為の岩石で挟みます。
「アースダム」は、ダム本体が土で出来ており、中心に染み込んできた水を排水する為のドレーンが設置されています。 強度的には「ロックフィルダム」よりは弱いようです。
ときがね湖
東金ダムを管理しているのは独立行政法人水資源機構です。
水資源機構は房総導水路を管理しており、東金ダムは房総導水路の一部です。 水資源の少ない房総半島に房総導水路で利根川の水を供給しています。
利根川は房総半島よりも標高が低いので、ポンプで汲み上げた水を標高の高い場所にあるダムに溜めながら送っています。 東金ダムはその水を中継するダムの一つで、明日訪問する予定の長柄ダムに水を供給しています。
「アースダム」は「ロックフィルダム」ほどの強度は無いので、堤高が低い場合が多いようです。
ですが、ダム湖の反対側を見ると、思ったよりも高低差があります。
この先に自然越流方式の非常用洪水吐きがあるので見に行きましょう。
非常用洪水吐き
一定の水位を超えると、自然とここから水が流れ出る仕組みです。
自分で水を吸い上げている溜池のようなダムなので、水位が上がるとしたら大雨などの場合でしょうか? 普通のダムよりも非常用洪水吐きの利用頻度が低そうに思えますが、水が流れた痕跡がありますね..。
取水施設
あそこから、ときがね湖のを汲み上げて房総半島の先端の方に水を送っているのかな?
東金ダムがある房総導水路の長さは 35.3km ですが、その前後の両総用水共用施設と南房総導水路を合わせると全長 100km もあり、それだけの長距離を利根川の水が移動している訳です。
導水管の維持管理だけでも大変そうですね...。
東金ダムの資料に取水施設の設計洪水位が EL.44.70、設計低水位が EL.29.80 とありました。
湖底からの高さがはっきりしませんが、15 ~ 20m くらいの水深があるのかも知れませんね..。
しかし、水鳥が多いですね..。
居心地が良いのでしょうか?
房総導水路事業所
ここで東金ダムのダムカードが貰えます。 ダムから結構離れた場所にあます。
ダムから離れた場所でダムカードを配布している場合、大抵の場合は行った証拠となる写真を見せる必要があります。
なお、長柄ダムの管理も水資源機構なので、ここで長柄ダムのダムカードも貰えます。
但し、行った証拠の写真が無いので今回は東金ダムのダムカードだけになります。
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