三重県 田丸城(2)2023年10月08日

前回の田丸城訪問の続きです。

本丸
北の北之丸、南の二之丸に挟まれるような場所にあるのが本丸です。
奥に天守台の石垣が見えます。
これだけの広さなので御殿のような大きな建物があったと思いますが、情報が無くて良く分かりませんでした。 雨で大分ぬかるんでいました...。
田丸城・本丸

天守台の方から本丸を振り返った所。
奥に見える石垣の上に櫓があったようです。
形状から考えると、隅櫓と多門櫓が連結したような感じだったのかもしません。
田丸城・本丸

天守台跡
北畠(織田)信雄が 1575年に田丸城を改築した時に建てた三層の天守が田丸城の最初の天守だと思いますが 1580年に焼失しています。 その後、天守が再建された年代は、はっきりしないようですが田丸直息から稲葉氏の時代だと考えられているらしいので、天守が再建されたのは 1584 ~ 1616年の間だと思います。 しかし、その天守も 1649年の暴風雨で倒壊しています。
多分、その頃には天守主の必要性は無かったと思うので、再建はされなかったのかも知れません。
田丸城・天守台跡

田丸城・天守台跡

本丸門跡
二之丸から本丸に入る出入り口だった場所です。
外桝形のような構造になっており、二之丸から枡形に入る部分も土橋のように細くなっています。
かなり厳重に防御している印象を受けます。
何となくですが、本丸に入った時の虎口は泰平の世に入ってから作られた物で、本来は二之丸からここの虎口を通って本丸に入るルートだったのかも知れません。
田丸城・本丸門跡

田丸城・本丸門跡

田丸城・本丸門付近

本丸門の枡形を二之丸側から本丸の方を眺めた所。
石垣の高さが良くわかります。
奥の石垣の辺りには、櫓があったようです。
田丸城・本丸門付近

本丸門付近から二之丸の石垣を眺めた所。
中央に見える石垣は野面積みですが、奥の方に見える石垣は打ち込み剝ぎです。
城の拡張や石垣の修復などが、何度か行われているのだと思います。
実際、二之丸の石垣を修復した時に、石垣の中からさらに古い年代の石垣が見付かっています。
田丸城・二之丸虎口付近

二之丸
本丸や北之丸と比べると少し小さい郭ですが、それでも十分は広さがあります。
一応、二之丸に入る虎口付近に富士見台と呼ばれる櫓があったようですが、他の建物に関しては良く分かりませんでした。
これだけの広さがあるので、それなりの規模の建物があったとは思います。
田丸城・二之丸

二之丸の虎口付近
右奥に見える看板の位置に富士見台と呼ばれる櫓がありました。
ここが二之丸の虎口だった場所ですが、内側からだと思ったほどはっきりしません。
二之丸の虎口は枡形のような構造なのですが、枡形と呼ぶには大きすぎる感じがします。
ここは、その枡形の内側にある虎口付近です。
田丸城・二之丸虎口

富士見台跡
二之丸の内側からだと櫓台の存在が分かりにくかったのですが、外側から見ると石垣が良く見えます。 枡形に入り込んだ敵を狙い撃つ為の施設だったのでしょう。
しかし、「富士見台」との名称せすが、三重県から富士山が見えたのでしょうか...。 まぁ、「富士見台」は良くある名称なので、富士山が見える見えないは、あまり関係無いのかも知れませんが...。
田丸城・富士見台

二之丸虎口
左側が先ほどの虎口で、奥にも虎口がありました。
かなり細長いですが、個人的には枡形虎口なのだと思ってます..。
しかし、これだけ雨が降ると地図が見れないので位置関係が分からなくなる...。
田丸城・富士見台

田丸城・二之丸虎口

二之丸の石垣
二之丸の外側をグルっと回って石垣を見学します。
一部、打ち込み剝ぎですが、野面積みの方が多い印象を受けます。
田丸城・二之丸の石垣

田丸城・二之丸の石垣

石垣の中に算木積みと思われる場所があります。
ここは、明らかに石垣が拡張されてますね...。
ただ、拡張した部分の石垣の傾斜が緩いですし、角の部分が算木積みになって無いので、拡張と言うよりも補強用に積んだだけかも知れません。
田丸城・二之丸の石垣

本丸の石垣
本丸の石垣を外から眺めた所。
西側は、ほぼ一直線ですね。
田丸城・本丸の石垣

本丸の櫓があったと思われる場所です。
横矢掛りでしょうか? ほぼ一直線の本丸の石垣の中で、ここだけ出っ張っています。
田丸城・本丸櫓台

空堀
本丸と北之丸の間にある空堀です。
空堀としては浅い感じがします。 多分、当時はもっと深かったのだと思います。
雨が強かったので、北之丸側には行かずに、このまま空堀の横を歩いて駐車場に向かいました...。
田丸城・空堀

中々、良いお城でしたが、雨が酷くて...。
天気が良い時に来たいですね...。


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