ずっと工事中...

岩手県平泉にある天台宗の寺院で、「平泉の世界遺産」構成資産の一つです。　慈覚大師円仁によって 850 年に開創されたと伝承されてますが実質的には、前九年の役、後三年の役を生き延び奥州の覇者となった藤原清衡（初代奥州藤原氏）が 1105 年に創立したと言われてます。

町営駐車場にバイクを止めて、参道である月見坂を進みます。　昔の参拝者もこの道を通ったのかも知れません。　美しい杉並木ですが、これでは月は見えないような..。

八幡堂

前九年の役の時、源頼義、義家が月見坂で戦勝を祈願しました。　その後戦勝の記念として京都石清水から迎えたのが鎌倉の八幡宮になります。

弁慶堂

参道のちょうど中間時点あたりに弁慶堂があります。　案内には文政９年（1826 年）に再建された事が書かれてました。　将軍地蔵菩薩、弁慶立往生木像、義経公坐像が祀られてます。

地蔵堂

参道を登りきった所にあります。　由来や建立時期などは不明...。

薬師堂

藤原清衡が中尊寺境内に建立したの建物の一つだそうですが、元々は別の場所だったそうです。　1657 年に現在の位置に移築されました。　現在は本堂の向い側にあります。

観音堂

薬師堂の隣にあります。　案内地図にも載っていないので詳細は不明です。

不動堂

見た感じからして新しいこの建物は昭和５２年建立の不動堂です。　ただし、御本尊である不動明王は仙台藩主伊達綱村により　1684 年に作られた歴史のある物です。

峯薬師堂

ちょうど本堂の奥にあります。　いつ頃からあるのかは不明ですが、現在の建物は昭和５７年に改築された物です。　ここの珍しい事は目にご利益がある薬師如来上が祀られている事です。　お土産に、目のお守りを買って帰りました。

大日堂

峯薬師堂の奥にあるのが大日堂。　名前か察するに本尊は大日如来だと思われますが、他の事は良く解りませんでした。

本堂

現在の本堂は明治４２年に再建された物なので、比較的新しい建物です。

本尊である釈迦如来坐像は失われていましたが、平成２５年に新たに造顕しました。　本尊の両脇には本山延暦寺より分燈された「不滅の法灯」が燈ります。

梵鐘

1343 年に鋳造された梵鐘です。　痛みが激しく、現在使用される事はありませんが、銘文には当時の出来事が記載されており、貴重な資料となっています。

阿弥陀堂

宝作造の阿弥陀堂です。　詳細は不明ですが、縁結びのご利益があるとか..。　それほど古い建物ではなさそうです。

弁財天堂

建立時期は 1716 年なので結構古いです。　本尊の弁財天十五童子は仙台藩主伊達綱村の正室仙姫が 1705 年に寄進した物です。　弁財天は、水と豊かな実りを司るインドの女神が仏教と共に日本に伝来した物です。

金色堂

金色堂は藤原清衡によって極楽浄土を具現化する為に 1124 年に建てられれました。　金箔や螺鈿で飾られた非常に美しい御堂ですが、外からは見れません。　写真は覆堂で、金色堂はこの中にあります。

御堂には、奥州藤原氏三代（清衡、基衡、秀衡）のミイラと、４代泰衡の首級が納められています。　（内部は撮影NG）

経蔵

大事な経典などが保管されてましたが、現在は讃衡蔵で管理されてます。

現在の建物は鎌倉時代に平安時代の古材を使用して再建された物で、かなり古い建物です。　国重要文化財に指定されてます。

天満宮

経蔵と、旧覆堂の間にひっそりと鎮座してました。

「菅原道真公の第１４世孫、菅原為視公が...」との説明が在りましたが、長かったので最後まで読みませんでした...。　菅原道真と言えば学問の神様なので、それに関係するのかも知れません。

旧覆堂

覆堂は、金色堂を保護する目的で 1288 年に鎌倉幕府によって建てられた御堂です。　昭和３８年に現在の覆堂が建設された為、役目を終えて現在の位置に移設されました。　中にも入る事が出来ます。

釈迦堂

旧覆堂のそばにある釈迦堂。　残念ながら建立時期等、詳細はわからなかったです。

白山神社

中尊寺の奥に白山神社があります。　鳥居をくぐると松の画がしぶい能舞台があり、さらにその先に拝殿があります。　現在の能舞台は 1853 年に再建された物ですが、現在でも使用されているそうです。　

白山神社は、慈覚大師円仁によって 850 年に開創された時からあるそうなので、清衡が中尊寺を開く前からあったそうです。

ここに来たのは２回目。　２回目に来た時には世界遺産になってた...。