和歌山県 熊野速玉大社 ― 2024年08月11日
熊野速玉大社は、熊野本宮大社、熊野那智大社と熊野三山を構成する神社の一つです。
また、世界遺産 「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産の一つでもあります。
神倉山のゴトビキ岩に熊野速玉大神と熊野夫須美大神が降り立ち祀られた後、景行天皇 58年(319年)に現在の場所に遷座したのが熊野速玉大社の始まりです。
御祭神は、熊野速玉大神と熊野夫須美大神で、社名は御祭神から名付けられた物です。
参拝者駐車場
駐車場はそれほど広くはありません。
混雑が予想されるので、早朝 7:30 に参拝する事にしました。
この時間なら駐車場はガラガラでした。
13年前にも訪問してますが、その時も多分、この駐車場に停めたのだと思います。
下馬橋
ここが熊野速玉大社の入り口です。
ただ、駐車場からだと参道を通らずに神門に出られてしまうので、ここを通らない人も多いかも知れません。
ここから先は神聖な場所なので、ここで馬を下りて参拝すると言う事なのでしょう。
奥に見えるのが大鳥居です。
大鳥居
両部鳥居と呼ばれるタイプの鳥居です。 四脚鳥居、権現鳥居とも呼ばれます。
本柱の前後に小さな柱を建て、貫を通して本柱を支えます。
鉄筋コンクリート造りのようです。
手力男神社、八咫烏神社
手力男神社の御祭神は天之手力男命です。 天之手力男命は、天岩戸に閉じこもった天照大御神を引きずり出した神様です。 八咫烏神社の御祭神は建角見命で、八咫烏と同一神のようです。
「力持ち」と「導き」の組み合わせなので、スポーツの必勝祈願とかに良さそうな組み合わせです。
扇立祭舞台
扇立祭は国宝の桧扇を飾り立て、無病息災を祈願する神事ですが、ここに扇を立てるのでしょうか? 写真を見ると室内に扇を立ているので、この場所の使い方が良く分かりません..。
ここに何か建物を建てるのかな...。
梛の御神木
平重盛が植えたと伝わる、樹齢約 1000年の梛の木です。
沖縄が本土復帰した年、この木の苗木が沖縄に植えられたらしいです。
手水舎
風鈴が夏っぽっくて良いです。
コロナ過に手水舎から柄杓が消え、そのままの神社もありますが、元の状態に戻りつつあるのが良いですね..。 龍が出迎えているような手水舎です。
神門
情報が無いので、何時頃の建物か分からないのですが、熊野速玉大社は 1883年に社殿が火災で焼失しているので、この門も火災の後に再建された物だと思います。
新しい建物が多いにも関わらず世界遺産に登録されているのは、歴史的な建物と言うより、古来から続く信仰そのものが評価された事なのでしょう。
拝殿
1883年に花火が原因の火災で社殿が消失した後、社殿が再建されたのは 1967年なので、再建はかなり苦労したのでしょう..。 再建されるまでの間、仮設の拝殿くらいはあったのでしょうか?
熊野速玉大社の建物は昭和に入ってから再建された物なので、年代的に新しい建物が多く、文化財指定を受けている建物は無さそうです。
拝殿の先には左から、結宮、速玉宮、奥御前三神殿、上三段、八社殿が並びます。
第一殿の結宮は熊野夫須美大神を、第ニ殿の速玉宮に熊野速玉大神が祀られています。 この 2柱が熊野速玉大社の主祭神です。
奥御前三神殿には、天之御中主神、高皇産霊神、神皇産霊神の 3柱が祀られています。 高天の原に最初に成り出た造化三神と呼ばれている神様の事だと思います。
上三段には、家津美御子大神、天照皇大神、高倉下命が祀られています。
八社殿には、中四社(天忍穂耳尊、瓊々杵尊、彦火火出見尊、鵜葺草葺不合命)、下四社(国狭槌尊、豊斟渟尊、泥土煮尊、大戸道尊、面足尊)が祀られています。 1柱多いですが、下四社の第九殿に国狭槌尊と豊斟渟尊が祀られているので、社殿の数と合わないようです。
しかし、祀られている神様が多すぎて、良く分からないですね...。
新宮神社
境内の端の方にあった社です。
新宮町内にあった熊野速玉大社の末社 13社を 1907年に金刀比羅神社に合祀して出来たのが新宮神社です。 この地域の神様を集めてここに祀っている感じのようです。
熊野恵比寿神社
こちらも境内の端の方にひっそりと鎮座している社です。
ここの恵比寿様は普段寝ているようで、設置されている木槌を叩いて起こしてからお願いをするようです。 恵比寿様なので、商売繁盛の御利益があるのだと思います。
すり減っている木槌の板を見ると、祈願者の気合を感じますね..。
それほど大きな神社では無いので、すんなりと参拝が完了しました。
神社の参拝は、人が少ない早朝が良いですね..。
コメント
トラックバック
このエントリのトラックバックURL: http://hiros-info.asablo.jp/blog/2024/08/11/9736273/tb
※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。