栃木県 中禅寺ダム ― 2025年04月28日
中善寺ダムは、栃木県日光市にある栃木県が管理する重力式コンクリートダムです。
主な利用目的は、洪水調節、流水の正常な機能の維持、発電です。
本体着工は 1957年で 1960年に完成してますが、洪水調節能力向上の為、1991 ~ 1999年に再開発されています。
県営華厳の滝第一駐車場
中善寺ダムの管理所は「いろは坂」の登り側の出口付近にあるのですが、入り方が難しくて入れませんでした。 「いろは坂」は一方通行なので、無理せず県営華厳の滝第一駐車場にバイクを停めて歩いて見学する事にしました。
ここの駐車場を利用する人は、ほとんどが華厳の滝を見学する人達です。
そもそも、中禅寺湖と華厳の滝の間にダムがある事を知っている人は少ないと思います。
駐車場側から中善寺ダムが見えますが、少し木が邪魔です...。
想定外だったのが、なりやら修繕工事をしているらしい事...。 トラックが資材を搬入しており、近くで堤体を見るのは難しそうです。
堤高 6.4m、堤頂長 25.1m の非常に小さなダムです。 本来、河川法でダムは堤高 16m 以上と定義されており、それより低い物は堰堤と呼びます。 現在の基準であれば、中善寺ダムはダムでは無く堰堤に分類されるはずです。 ただ、この規定は 1964年に出来た物なので、それよりも古い中善寺ダムは「堰堤」では無く「ダム」と呼ばれているようです。
国道 120号まで歩いて戻ってきましたが、ここからでも橋が邪魔で堤体が良く見えません..。
手前の橋から見れれば良いのですが、この橋は現在通行止めで渡れません。
中善寺ダムの上流側は湖と言うよりは河川に近いです。
ここより少し上流に登ると中善寺湖があります。
中禅寺湖
中善寺ダムのダム湖とも呼べる中禅寺湖です。
中禅寺湖は自然の湖で、中善寺ダムは中禅寺湖の水を有効利用する為に造られたダムです。 中禅寺湖の水深は 163m もありますが、中善寺ダムはその内 2m しか使ってません。 それでもダムの総貯水容量が 2,510万㎥ となる巨大ダムでもあります。
訪問時は、中禅寺湖の桟橋がむき出しになるほど水位が下がってました。
巫女石
中善寺ダムとは無関係ですが、中禅寺湖近くの二荒山神社鳥居付近に巫女石がありました。
古くから男体山は信仰の対象でしたが女人禁制でした。 二荒山神社の巫女が男性に変装して登ろうとしましたが途中でバレてしまい、石に変えられた姿だとの言い伝えがあります。
男体山の女人禁制が解かれたのは明治時代に入ってからのようです。
中善寺ダムにはローラーゲートが 2門、スルースゲートが 1門あります。
中央の水色の大きなゲートが常用洪水吐として使用されているローラーゲートです。
ローラーゲートの左側が土嚢で囲まれており、その中に柵のような物で囲まれている部分があります。 そこが利水放流として使用するスルースゲートだと思います。 このゲートが華厳の滝の水量を調整していると言えるのかも知れません。
バイパス制水門
メインのローラーゲートの隣にあるのが再開発時に追加したバイパス放水路のローラーゲートだと思います。 上流側からだとローラーゲートなのか良く分かりません。 ただ、色々と作業していたので下流側からゲートに近寄る事もできず...。
管理所
綺麗な管理所です。
無事、ここでダムカードが貰えました。
作業している人が多かったので、邪魔しないように退散する事にします。
せっかくなので、華厳の滝を見てから帰る事にします。
華厳の滝
中善寺ダムから放流された水が華厳の滝の水源になっています。
この滝の上にダムがある事を今回初めて知りました。
多分、発電所は華厳の滝よりも下流側だと思います。
何度も来ている華厳の滝と中禅寺湖ですが、今回の旅で滝と湖の間にダムがある事を初めて知りました。
まちの駅・新鹿沼宿
この後、まちの駅・新鹿沼宿で南摩ダムのダムカードを貰って帰りました。
南摩ダムは 5月に完成している予定でしたが、2027年に本格運用する予定に変更されました。 ダムカードは建設中バージョンで、あと 2年したら完成バージョンを貰いに行く事にしましょう。
当初は国土交通省のサイトに掲載されている栃木のダムカードを全部集める予定でしたが想定通りにはいきませんでした。
また今回の旅で国土交通省のサイトに掲載されていないダムでダムカードを配布している場所が分かったので、今度はそれらのダムにも行きたいと思います。
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