東京国立天文台2012年10月28日

東京三鷹にある国立天文台三鷹キャンパス。 年に2日ほど特別公開される日があり、普段、見学する事ができない施設を見学する事ができる。
現座いの位置である、三鷹に移設されたのは1924年なので、歴史を感じる建物も多い。 いくつかつ設備は、有形文化財に指定されている。
天文台入り口

太陽フレア望遠鏡
4本の望遠鏡により、異なる方法で同時に太陽を観測している。 それらの観測データを組み合わせて調査する事により、いろいろな事がわかるとの事。 晴れていれば、現在の太陽の様子が見れるそうだが、当日は、あいにくの曇り空。 前日の観測画像が公開されていた。
太陽フレア望遠鏡

旧図書庫
1930年に建てられた、旧図書庫。 内部を見学する事はできないが、歴史を感じさせる建物。 当時としては斬新なデザインだったのかも知れない。
旧図書庫

重力望遠鏡 TAMA300
重力波を観測する為の施設、重力望遠鏡 TAMA 300。 地下に埋まっている設備で、とても望遠鏡とは思えない代物。
重力望遠鏡 TAMA300

こんな感じで、300 m ほど一直線に伸びるパイプ。 この中をレーザー光線が通るらしい。 現在は、これよりも大きな施設を岐阜県に作成しており、そちらは3000 m もあり、さらに巨大な施設になる。 ちなみに重力波は、まだ直接観測された事は無い。
重力望遠鏡 TAMA300

レプソルド子午儀
1881年に800円で購入されたドイツ製の子午儀。 主に時刻の決定や、経度の測定などに使用された。 1962年に役目を終え、現在は有形文化財に指定されている。
レプソルド子午儀

ゴーチェ子午環
1904年に4万円で購入されたフランス製の子午環。 主に、星や惑星の位置を測定するのに使用された。 1982年に役目を終えたが、1992年から10年間ほど現役復帰していた。
ゴーチェ子午環

ゴーチェ子午環の外観。 とても歴史を感じる建物。
ゴーチェ子午環

19cm自動光電子午環
1982年に建設された施設。 ゴーチェ子午環では眼視観測だった為、誤差も多く、電子化された機材。 かなり現代的だが、こちらも現在は役目を終えており、資料館に展示されている。
19cm自動光電子午環

地上の基準を示す、子午線標。 南北のくぼ地にポツリと設置されている。
子午線標

65cm 屈折望遠鏡
1926年に建設された日本最大の屈折望遠鏡。 1998年に現役を引退。 この望遠鏡は、とにかくでかい。 また、望遠鏡のドームや床が木製でできており、非常に歴史を感じる。 現在は有形文化財に指定されている。
65cm屈折望遠鏡

60cm 屈折の制御盤。 相当、古い代物に思えるが、現役を引退した1998年までは実際に稼動していたのだろう。
60cm 屈折制御盤

ドームの床下。 床は木製で、重量制限があるらしく、ドーム内に入る人数を制限していた。
60cmドーム床下

MIRA(光赤外干渉計)
口径30cmの2台の望遠鏡を30m離して設置しており、1箇所に集める事により、すばる望遠鏡の4倍の解像力が得られるらしい。 見た目はともかく、結構優れ物なのかも知れない。
恒星の見かけの大きさなどを測定しているらしい。
MIRA

アインシュタイン塔(太陽塔望遠鏡)
有形文化財にも指定されている、太陽塔望遠鏡。 建造されたのは1930年。(塔以外の部分は、1926年建造)
塔全体が望遠鏡であり、太陽の重力によってスペクトルの波長が長くなる現象を(アインシュタイン効果)を検出する目的だったが、検出する事はできなかった。
アインシュタイン塔

以前は、建物強度の問題で塔の上部に上がる事はできなかったが、補強工事が行われ、今回(2012年)は最上部まで上がる事が出来た。 写真は最上部にある、太陽光を取り入れる所。
アインシュタイン塔

塔の上部を下から見上げた所。 ここを太陽光が通過するらしい。
アインシュタイン塔

第一赤道儀室
三鷹キャンパスに現存する、一番最古の建造物で有形文化財。 1921年に建築され、20cm 屈折望遠鏡により、60年間に渡り太陽の黒点スケッチが行われていた。
第1赤道儀室

ドーム内に設置されている 20cm 屈折望遠鏡。 当日(2012年)は天候が悪く観測していなかったが、以前訪れた時は黒点を投影していた。
第1赤道儀室

スパコンたち
三鷹キャンパスではスパコンによる複雑なシュミレーション計算を行っているらしい。 今年(2012年)は、サーバールーム内の見学も可能だった。 こちらは、NEC製のスパコンSX-9。
SX9

こちらが CRAY のスパコン。 でかいです。
CRAY

CRAY の背面。 今まで見た中で一番美しいかも知れないサーバーラックの背面。 ノード毎のケーブルがきれいに纏められている。
CRAYの背面

ファイルサーバーも、すごい ARAY 装置かとおもいきや、手作り感満載のファイルサーバーでした。 (スパコンと違い、ファイルサーバーは作る事が可能だからとの事。) これで 500テラ近い容量があるらしい。
ファイルサーバー