新宿御苑 菊花壇展2017年11月11日

11月1日~11月15日の間、新宿御苑内で「新宿御苑菊花壇展」が開催されました。
1878年に赤坂の仮皇居で「菊花拝観」が開催され、1904年から新宿御苑でも菊の栽培が始まりました。 1929年に初めて観菊会が御苑で行われました。

「菊花壇展」は日本庭園で行われているので、中央入り口に向かいます。
この菊も、今回のイベントに向けて植えられた物でしょうか? 新宿御苑は何度も訪れてますが、観た記憶が無いですね...。
新宿御苑・菊花壇展

紅葉にはちょっと早いか...。
新宿御苑・紅葉

懸崖作り花壇
野菊が断崖から垂れ下がった様子をイメージしているようです。
小さな可愛らしい花で、少し菊のイメージから外れますが、これも菊の花のようです。
新宿御苑・菊花壇展・懸崖作り花壇

伊勢菊
ここには3種類の菊が植えられています。
まずは伊勢菊。 縮れた垂れ下がった花びらが特徴的です。
これも詳しく無い人が見たら菊とは思わないかも知れません。
新宿御苑・菊花壇展・伊勢菊

丁子菊
続いて、アイスクリームの様にドーム状の形をしているのが丁子菊。
よく見ると、花びらは何となく菊っぽいですね...。
新宿御苑・菊花壇展・丁子菊

嵯峨菊
このコーナー3つ目の菊は嵯峨菊。
細い花びらが逆立っているのが特徴的です。 これも菊っぽく無いですね...。
名前の通り、京都の嵯峨地方で発達した菊です。
新宿御苑・菊花壇展・嵯峨菊

大作り花壇
枝数を増やし、1株から数百輪の花をドーム状に咲かせたのが大作りと呼ばれる技法です。
ドーム状に鉢を並べているのかと思ったら、ドーム状に咲くように育てているのですね...。
これは、本当に大変な作業だと思います。
新宿御苑・菊花壇展・大作り花壇

江戸菊花壇
江戸時代に発展した古典的な菊が江戸菊で、花の変化を楽しむ菊です。
新宿御苑の中ではもっとも古い歴史を持ちます。
菊の花の色の豊富さにも驚きます。
新宿御苑・菊花壇展・江戸菊花壇

新宿御苑・菊花壇展・江戸菊花壇

次の花壇に向かう途中に植えてありました。 普段、観た事が無い光景です。
小さな花が密集して咲いてますが、多分、これも菊なのだと思います。
新宿御苑・菊花壇展

一文字菊、管物菊
次の花壇は、一文字菊と管物菊が交互に並べられています。 手綱の模様に見る事から手綱植えと呼ばれるそうです。
一文字菊は一重咲きの大輪菊です。 管物菊は、細い管のような花びらの菊です。
これも特徴的な菊です。
新宿御苑・菊花壇展・一文字菊、管物菊

新宿御苑・菊花壇展・管物菊

肥後菊花壇
肥後(熊本県)地方の一重咲きの菊で、秀島流の様式で仕立てられています。
秀島流は、江戸時代に熊本で確立した技法です。
これも、よく見る菊とはだいぶ違いますね...。
新宿御苑・菊花壇展・肥後菊花壇

新宿御苑・菊花壇展・肥後菊花壇

大菊花壇
多くの人が知っている代表的な菊です。 手綱植えで仕立てられています。
こうして見ると、菊にこれだけの種類があるとは知りませんでした。
新宿御苑・菊花壇展・大菊花壇

新宿御苑・菊花壇展・大菊花壇

プラタナス並木
菊花壇展が見終わったので、プラタナス並木の方に来てみました。
この時期の並木は、多量の落ち葉で埋まっていて、歩くとサクサクと良い音がします。
新宿御苑・プラタナス並木

新宿御苑・プラタナス並木

旧洋館御休所
この建物は、天皇や皇后が新宿御苑内の温室で植物を鑑賞する際の休憩所として 1896年に建てられました。 1949年からは事務所として使用され、2001年に保存工事が完了してからは月に数回一般公開されています。
この日、初めて建物内を見学する事ができました。 残念ながら内部の写真撮影はNGですが、当時の家具なども観る事ができます。
新宿御苑・旧洋館御休所

新宿御苑・旧洋館御休所

今日の新宿御苑は見所が多くて、ちょっと得しました。
新宿御苑・花