高野山 金剛峯寺、徳川家霊台2014年08月15日

弘法大師によって開かれた日本仏教の聖地です。
総本山金剛峯寺と言った場合は高野山全体を指すそうで、金剛峯寺とは区別しているようです。
金剛峯寺ですが、歴史的には以外と新しく、1869 年に青厳寺、興山寺を合併して金剛峯寺に改号したようです。

金剛峯寺・正門
1593 年に再建された門で、金剛峯寺の境内では一番古い建物になります。
一般の僧侶は右側の小さなくぐり戸を使用し、正門は天皇や皇族、高い地位の僧侶しか通る事ができませんでした。
現在では一般参拝者も普通に正門を通ってますが、今でも僧侶は右側のくぐり戸を使っているのでしょうか?
高野山・金剛峯寺・正門

金剛峯寺・鐘楼
金剛峯寺の前身となる青厳寺にあった鐘楼で、1860 年の火災で燃えてしまった後、1864 年に再建されました。
青厳寺が改号して金剛峯寺になったようですが、地図を見ると青厳寺はすぐ側に別に存在します。 もともとはそちらの方が中心だったのでしょうか?
高野山・金剛峯寺・鐘楼

門をくぐった目の前にある大きな建物です。
よく見ると屋根の上に天水桶と呼ばれる桶が置かれてます。 これに雨水をためておき、火災時には延焼防止の為にこの水を撒いたそうです。
過去に何度も火災被害にあっているので、そこから生まれた知恵と言った所でしょうか?
高野山・金剛峯寺

大きな建物の右側にある入口が大玄関です。
この入口も正門同様、天皇・皇族、もしくは高僧のみしか出入りが許されてません。 この奥に小玄関がありますが、一般の僧侶はそこも使わずに昔は裏口から出入りしていたようです。
高野山・金剛峯寺・大玄関

内部を拝観します。 非常に大きな建物で美しい石庭が印象的です。
高野山・金剛峯寺・庭園

高野山・金剛峯寺・庭園

蟠龍庭は 1984 年に弘法大師入定 1150 年・御遠忌大法会の時に造園された物なので、割と最近造られた庭園のようです。
高野山・金剛峯寺・蟠龍庭

高野山・金剛峯寺・蟠龍庭

徳川家霊台
先ほどの金剛峯寺から少し離れた場所にあります。 1643 年に三代将軍家光によって建立され、家康公の霊舎と秀忠公の霊舎が2つ並んでいます。

こちらが秀忠公。
日光東照宮の印象が強いせいか、意外と質素な印象を受けます。 当時はもっと綺麗に彩色されてたのかも知れません。 しかし、軒下の複雑な構造や美しく施された彫刻を見ると非常に豪華な造りである事が解ります。
高野山・徳川家霊台・秀忠公霊舎

高野山・徳川家霊台・秀忠公霊舎

こちらが家康公。
建物の造りは秀忠公とほとんど同じです。 鳥居があるのは家康が神として祀られているからでしょうか?
高野山・徳川家霊台・家康公霊舎

高野山・徳川家霊台・家康公霊舎

金剛三昧院
1211 年に北条政子が源頼朝の菩提を弔う為に禅定院を創建しました。
その後、1219 年に金剛三昧院に改称されました。
宿坊があるので宿泊する事もできます。
高野山・金剛三昧院

金剛三昧院・多宝塔
1223 年に源頼朝、実朝を供養する為に北条政子によって建立されました。
高野山に現存する最古の建物で、国内で2番目に古い多宝塔です。 国宝に指定されています。
高野山・金剛三昧院・多宝塔

金剛三昧院・客殿および台所
江戸時代初期に建てられた立派な建物です。 高野山の建物は火災で焼失した物が多いのですが、ここには多くの古い建物が残っています。 大伽藍から少し離れているのが良かったのかも知れません。
高野山・金剛三昧院・客殿および台所

金剛三昧院・本堂
「西国愛染明王霊場」と書かれているこの建物が本堂で本尊は運慶作の愛染明王像です。
鈴紐のような物がぶら下がってますが、変わった形をしています。 
近くに行くと「大錫杖」と書かれてました。 「錫杖」というと杖みたいな形のイメージがあるのですが...。 そう言えば、金剛峯寺にも同じような物がぶら下がっていたような...。
高野山・金剛三昧院・本堂

高野山・金剛三昧院・本堂

金剛三昧院・経蔵
どこかで見た事があるような形をした建物です。 こちらも古い建物で、多宝塔と同じ時期に建立されたようです。 中には「高野版」と呼ばれる経典の版木が収められています。
高野山・金剛三昧院・経蔵

金剛三昧院・四所明神本殿
高野山の鎮守として丹生明神、高野明神、気比明神、丹生御息の四柱が祀られています。 墨書から 1552 年に建立された事が解っています。
高野山・金剛三昧院・四所明神本殿

町全体が寺院のような高野山を歩いていると、海外からの旅行者が非常に多いです。 それほど交通の便が良いとも思えない場所ですし、この辺りに普通のホテルは見かけないので、宿坊に泊まっているのでしょうか?

一度、駐車場に戻って奥の院へ移動します。


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