群馬県 箕輪城2016年09月23日

群馬県高崎市にある日本100名城の一つです。
1500 年前後に長野氏によって築城されました。 1566 年に武田信玄によって落城した後は所有者が点々とし、1590 年には井伊直政が城主になります。 1598 年に直政が高崎に城を移すと、箕輪城は役目を終えて廃城になりました。

今回も雨の中の訪問になりました。 100名城のスタンプを押す為に箕郷支所を目指しますが、携帯GPSの誤差が激しく、たどり着くのに非常に苦労しました。 箕輪城には大き目な駐車場があるのでバイクを停める場所には苦労しませんでした。

新曲輪
かなり大きいです。 堀や土塁の見分けが付かないので、ただの広場にしか見えません。 遊歩道側が少し高くなっているので、この辺りが土塁の跡でしょうか?
箕輪城・新曲輪

箕輪城・新曲輪

稲荷曲輪
稲荷曲輪を外から見ると、堀と土塁によってかなりの落差があります。 箕輪城の堀は大部分が空堀だったと考えられているようですが、鎧を着てこの落差を上るのは苦労すると思います。
箕輪城・稲荷曲輪

稲荷曲輪を中から見た感じです。 思ったよりも広いです。
箕輪城・稲荷曲輪

御前曲輪
この辺りは御前曲輪の北堀になります。 何気に遊歩道を歩いてましたが、遊歩道は堀の底に沿って通っているみたいです。
箕輪城・御前曲輪北堀

御前曲輪の西堀では、野面積で積まれた当時の石垣を見る事ができます。
全体的に石垣が少なく感じましたが、発掘調査によって埋もれていた多くの石垣が見つかっており、見た目よりも石垣の割合は高いみたいです。
箕輪城・御前曲輪西堀

御前曲輪の上に登ってきました。
今は何もありませんが、西南には物見櫓があったそうです。
また、落城の時には長野業盛が自刃した持仏堂があったようです。
箕輪城・御前曲輪

御前曲輪にある井戸です。
井戸の発見は偶然で、昭和2年に大雨によって地盤沈下した事によるものです。 井戸の底からは長野氏累代の墓石が発見されたそうです。 落城後、井戸に墓石を捨てたのでしょうか?
箕輪城・御前曲輪の井戸

御前曲輪西虎口門跡です。 ここから向の通仲曲輪に橋がかかっていて出入りしていたようです。 2005 年の発掘調査にて門の跡が発見されています。
箕輪城・御前曲輪西虎口門跡

本丸
箕輪城には天守はありませんでしたが、楽茶碗などが発掘されている事から軍議や酒宴を開いた館があったと推定されています。
本丸周辺の縄張は長野、武田氏の代、北条氏の代、徳川の代と時代によって変化しており、周辺の堀が強化されています。
箕輪城・本丸

本丸西虎口から堀の底を見た所です。 かなりの落差があります。
ここから蔵屋敷に橋がかかっており、発掘調査により高麗門があったと推測されています。 今後、この門を復元する計画があるそうです。
箕輪城・本丸西虎口

本丸馬出し
本丸南虎口を出た先にある馬出しです。 こから搦手口や二の丸側へ出撃します。
箕輪城・本丸馬出し

本丸馬出しの向にある本丸南堀です。
今見えているだけでも結構深く掘られていますが、実際はもっと深いらしく、石垣が埋もれている場所もあるそうです。 この堀が掘られたのは北条氏の時代になります。
箕輪城・本丸南堀

二の丸
縦横80m ほどの曲輪で攻撃の拠点として使用されていました。
遠くに見えるブルーシートは郭馬出西虎口で復元中の門です。
箕輪城・二の丸

郭馬出西虎口門
工事中なので門に近づけませんが、ガイドの人の話ではだいぶ完成しているとの事でした。 礎石の位置から2階建ての櫓門と推定されており、その復元結果が楽しみです。
箕輪城・郭馬出西虎口門

鍛冶曲輪
木が生い茂っているので曲輪の形が良く解りません。
箕輪城・鍛冶曲輪

たぶん、ここをもう少し下ると鍛冶曲輪の石垣が見れると思いますが、ご覧のように倒木が道を塞いでいて通行する事ができませんでした。
藪の中を突っ切るのも大変そうだったので、虎韜門側へ行くのは諦めました。
箕輪城・鍛冶曲輪

三の丸
三の丸でも、1期(長野、武田氏)、2期(北条氏)、3期(徳川氏)に渡って変遷の跡が見つかっています。 3期では2.4m以上の盛土が行われており、石垣も築かれました。
箕輪城・三の丸

三の丸周辺の石垣です。 案内では、4.1mの石垣が見つかったそうですが、どの辺なのでしょうか? 三の丸周辺の石垣は見た目よりも高いのかも知れません。
箕輪城・三の丸の石垣

三の丸の曲輪を奥に進んでいくと、2段の土塁が見えました。
奥の土塁を上った先が蔵屋敷だと思いますが、あまり整備されてなさそうだったのでその手前で引き返します。
箕輪城・三の丸

雨上がりのせいか、蚊がものすごく多く、だいぶやられてしまった...。
変な病気にならなければ良いが....。


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