広島県 宮島(1)2019年01月04日

厳島神社の周辺を散策する為、大鳥居から社殿の方へ戻る事にします。
厳島神社の世界遺産構成範囲は社殿以外にも正面の海や弥山の原生林も含まれます。
宮島全体の 14% が世界遺産の構成範囲になりますが、世界遺産に含まれない所も散策していきたいと思います。
厳島神社

厳島神社

厳島宝物館
厳島神社に奉納された文化財が展示されています。
入り口の横に展示されている大きな切株は、1875年に建立された現在の大鳥居を 1951年に大規模修繕した時に取り換えられた根元部分の部材です。
厳島宝物館

厳島宝物館・大鳥居の部材

大願寺・山門
大願寺は厳島神社のすぐ隣にある寺院で、開基年代は不明ですが鎌倉時代に再興された古い寺院のようです。 現在は柵も何も無いのに山門が単独で存在する不自然さから考えると、昔はもっと大きな寺院だったのかも知れません。
大願寺・山門

大願寺・龍神社
大願寺の境内にある龍神社です。
弁財天の遣いと言われる厳島龍神を祀る神社です。
大願寺・龍神社

大願寺・護摩堂
護摩堂は明治初期に焼失していましたが 2006年に再建されました。 内部には 4m80cm もある大きな総白檀の不動明王像坐像が安置されています。
大願寺・護摩堂

大願寺・本堂
本尊である厳島弁財天が安置されている本堂です。 この弁財天像は弘法大師空海作と伝わっており、日本三大弁財天(他、江の島、竹生島)の一つです。
昔は厳島神社の本殿に祀られていたそうですが、明治の神仏分離令により大願寺に移されたようです。
大願寺自体は世界遺産の構成物では無さそうですが、厳島神社との繋がりが深い寺院のようです。
大願寺・本堂

清盛神社
大願寺を通り抜け、海沿いに歩いて行った先にあるのが清盛神社です。
1954年の創建された新しい神社で、平清盛公を祀る神社です。
じつは、右側の柵の裏側に正座して一心不乱に祈り続ける女性の方がいます。 参拝して振り返った時に人の存在を初めて知ったので正直ビビりました...。
宮島・清盛神社

宮島歴史民俗資料館
豪商、旧江上家の土蔵の一部と展示室からなる資料館です。 宮島に関する歴史的資料や当時の生活の様子を見る事が出来ます。
落ち着いた感じの中庭は 1973年に造園改修された物ですが、当時の様子が大きく変わらないように配慮しているようです。 江上家の人々が見た風景に近い物を自分も見ているのかも知れません。
宮島歴史民俗資料館

宮島歴史民俗資料館・庭園

宮島歴史民俗資料館・庭園

多宝塔
1523年に建立された多宝塔で薬師如来像が安置されていました。
明治の神仏分離令によって薬師如来像は大願寺に移され、建物は厳島神社に帰属します。
厳島神社に帰属している為なのか、この建物は世界遺産の構成要素に含まれているようです。
厳島神社・多宝塔

厳島神社・多宝塔

今日の散策はここまで。 続きは明日にしましょう。
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