北海道 開陽丸記念館2019年08月22日

開陽丸は 1865年に就役したオランダ製の幕府海軍の軍艦です。
江戸城無血開城後、開陽丸を旗艦とした旧幕府軍の艦隊は蝦夷地を目指して移動します。
旧幕府軍は五稜郭、松前城を占領すると江差に進軍します。 開陽丸も援護の為に移動しますが天候悪化により江差沖で座礁します。
開陽丸記念館は 1990年に開陽丸を実物大で復元された資料館で、海中から引き上げられた開陽丸の遺品などが展示されています。

続100名城の一つ「勝山館」訪問時、通り道に開陽丸記念館があったので立ち寄る事にします。 駐車場は開陽丸青少年センターの駐車場を使用しました。 広い駐車場なので、駐車スペースには困らないかと思います。
なお帰り際、ちょっと珍しかったのでジャガイモの焼酎を開陽丸青少年センターの売店で購入しました。 ジャガイモの焼酎は初めてかも知れませんね...。 知らずに飲んでるのかな?
開陽丸記念館・駐車場

こちらが復元された海洋丸。
排水量 2,590t、最大長 72.80m、最大幅 13.04m 。 一見、帆船に見えますが 400馬力の蒸気機関を1基備えており、10ノットで走行できました。 大砲は26門でしたが後に9門追加されています。 幕府海軍の主力艦で、この船を失ったのはかなりの痛手だったはずです。
不幸中の幸いだたのは、沈没前に全員脱出できたようで、座礁事故による人的被害が無かった事でしょうか。
開陽丸記念館

開陽丸記念館

開陽丸記念館

開陽丸記念館

開陽丸記念館

船内2階部分に並ぶ大砲。
明かりが入らないので思ったよりも暗いです。
こんな狭い空間で大砲を一斉に撃ったら、煙や騒音は凄かったはずです。
視界も限られていて揺れる中、照準を合わせるのも大変だったと覆います。
開陽丸記念館・大砲

船内で展示されていた砲弾と汽笛用タンク。
開陽丸の発掘調査では水中から大量の砲弾が発掘されています。
船内では発掘された砲弾が展示されてますが、球状の物や銃弾状の物、サイズも様々で思ったよりも種類が多いです。
砲弾の場合、そのまま展示する訳には行かないので、発掘した後の処理は面倒そうですね...。
中央にある巨大な塊は汽笛を鳴らす為のタンクです。
砲弾と汽笛用タンク

開陽丸記念館・砲弾

屋外展示されていた開陽丸のスクリューシャフトです。
全長 680m、重量 6t もある巨大な物です。
開陽丸記念館・スクリューシャフト

函館から江差に移動中に降っていた雨も上がって良かったです。
次の目的地、旧笹浪家住宅に向けて出発しましょう。