奈良県 室生寺2017年10月08日

室生寺は奈良県宇陀市にある寺院です。
室生の地は古くから聖地として信仰の対象となっており、奈良時代末期、興福寺の高僧が皇太子山部親王の病気平癒をこの地で祈願した所、回復した為、室生寺が創建されたのが始まりとされています。

駐車場は室生寺の少し手前にある、有料の駐車場に停めました。 大きな駐車場です。
室生寺入り口付近まで行くと、お土産屋の駐車場くらいしか見当たりませんでした。
室生寺・入り口の橋

護摩堂
訪問当日は入り口付近で何やら工事が行われてましたが、受付を通過して最初に見えるのが護摩堂です。 これと言った情報が見当たらなく、比較的最近の建物なのかも知れません。
室生寺・護摩堂

仁王門
調べてみると、近年に再建された物らしく、それほど古い門ではないようです。
団体さんと鉢合わせとなってしまい、仁王門前は大変混雑してました。
団体さんよりも前に出たいので先を急ぎます...。
室生寺・仁王門

室生寺・仁王門

この階段の先が金堂。
室生寺・金堂への階段

弥勒堂
鎌倉時代に建立された建物すが、室町時代、江戸時代に改築されているようです。
残念ならが、弥勒堂は平成30年3月まで修復工事中です...。 本尊の弥勒菩薩立像、客仏の釈迦如来坐像は現在、奈良国立博物館へ引っ越し中との事。
室生寺・弥勒堂・工事中

天神社拝殿
金堂手前の右側にある拝殿です。 恐らく、奥に見えるのが天神社の社かと思います。
左奥の石には石仏が彫られています。
竜神信仰があったようなので、それと関係しているのでしょうか? そういえば、室生寺の奥には室生龍穴神社もありますね...。
室生寺・天神社拝殿

金堂
江戸時代に一部改築されているようですが、平安時代初期に建立された立派な金堂です。
石段の手前部分が一段下がっており、舞台造りのような構造になっています。
室生寺の建物は、杮葺の屋根の建物が多いですね。 金堂は国宝指定を受けています。
室生寺・金堂

室生寺・金堂

灌頂堂(本堂)
金堂からさらに階段を登った先にあるのが灌頂堂(本堂)です。
ここは、密教儀式の灌頂(戒律や資格を授ける儀式)を行う場所です。
建立年代は 1308年で、こちらの建物も国宝指定を受けています。
室生寺・灌頂堂

五重塔
またもや階段を登ると五重塔が見えてきます。
平安時代初期に建立された五重塔で、室生寺最古の建築物になります。 また、高さ 16.1m は、屋外に立つ五重塔の中では最小になります。
こちらも国宝建築物です。
室生寺・五重塔

石仏が並びます。
この先の奥の院まで行ってみましょう。
室生寺・石仏群

道はちゃんとしてますが、ハイキングコースのような道を進みます。
室生寺・奥之院へ

凄い階段が見えてきました...。
この階段の先が奥の院です。
室生寺・奥之院への階段

何段あるのか分からない階段を登り続けると、清水の舞台のような物が見えてきます。
室生寺・奥之院への階段

常燈堂(位牌堂)
凄い建物です...。 でも、昭和10年に建てられた物だそうで、それほど古い物では無いです。
とは言え、こんな場所に良く建物を建てましたね...。
建築資材を運ぶだけでも大変だったと思います。 あの階段を資材を担いで登ったのでしょうか? ちょっと想像がつかないです...。
室生寺・常燈堂

室生寺・常燈堂

室生寺・常燈堂

室生寺・常燈堂

御影堂
奥之院にある御影堂で、弘法大師が祀られています。 建立時期は室町時代前期です。
室生寺の古い建物は杮葺の屋根が多いですが、ここは板葺です。
大師堂とも呼ばれ、大師堂としては古い部類にはるそうです。
室生寺・御影堂

室生寺・御影堂

本坊
奥之院から下山し、帰る前に本坊の方に立ち寄ります。
「女人高野室生寺」と書かれてます。 これは、女人禁制の高野山に対し、女性の参詣を許した事から「女人高野」として親しまれていたからだそうです。
室生寺・本坊

室生寺・本坊

今回、7年ぶりの訪問。
前回訪問時の記憶を辿りながらの参詣になりました。
移り変わりの激しい世の中、ゆっくりと時間が進んでいるようなこんな場所は落ち着きます。