兵庫県 竹田城(2)2018年09月16日

前回の続きです。

二ノ丸から天守台の石垣が良く見えます。
野面積のようですが、角の部分は算木積みになっているようです。 ただ、算木積みで使用されている石材はそれほど加工されていない印象を受けます。
立派な天守台です。
竹田城・天守台

本丸
天守台、本丸へは一時期入れない時期があったようですが、当日は普通に入れました。
十分な広さがある曲輪なので、何かしら立派な建物があったのかも知れません。
奥に見えるのが天守台です。
竹田城・本丸

天守台
現在は見学用の階段を使って登る事が出来ますが、竹田城の天守台には石垣がありません。 別の建物と連立していたのでしょうか?
竹田の街はたびたび火災や洪水にあっており、竹田城の資料はほとんど残っていないそうです。 なので、当時、どのような建造物が存在していたのか推測が難しいようです。
竹田城・天守台

天守台に登った所です。
多くの瓦が出土している事から瓦葺の建物が存在していた事は間違い無さそうです。
どんな天守があったのでしょうか?
竹田城・天守台

天守台から竹田城南側を眺めた所です。
南二ノ丸、その先の南千畳まで見えます。 素晴らしい眺めです。
竹田城・南側

本丸から南側の曲輪に向かうには、一度、二ノ丸に戻る必要があります。
左側にある低い石垣は二ノ丸の石垣で、通路の先に見えるのが本丸と天守台です。
通路は本丸石垣の下をぐるりと回り込むように配置されています。 これだと通路を通る攻撃者は本丸から丸見えになります。
竹田城・二ノ丸から本丸を眺める

本丸西側にある「花屋敷」と呼ばれる曲輪がある方向です。
現在は花屋敷側に立ち入る事は出来ません。
何故、「花屋敷」と呼ばれているのかは不明ですが、城の西側を守る重要な曲輪だったと思われます。 複雑な石垣が美しかったので、近くで見れないのは残念です。
遠くに播但連絡道路の陸橋が見えます。
竹田城・花屋敷側

本丸西側には「平殿」と呼ばれる細長い曲輪があります。
そこから本丸側の石垣を眺めた所です。 石と石の隙間に細かい石が詰め込まれており、繊細なバランス感覚で積まれているように見えます。 崩れたら、復元は大変そうです...。
竹田城・本丸の石垣

南二ノ丸の入り口となる虎口が見えてきます。
食い違い虎口と呼ばれる物で、通り道がクランク状に折れ曲がっています。
階段付きの石垣があるので、櫓門でもあったのでしょうか?
竹田城・南二ノ丸の虎口

竹田城・南二ノ丸の虎口

虎口の中で振り返ると本丸の石垣が複雑に折り重なっています。
攻め手側が目にするのはこの光景で、この石垣の上には塀や櫓があり、そこから攻撃される事を考えると非常に危険な場所です。
竹田城・本丸の石垣

南二ノ丸
虎口の先には南二ノ丸があります。
曲輪内に自由に入れましたが、通路に柵がある写真を見た事があるので、見学の自由度が少しずつ改善しているのかも知れません。
竹田城・南二ノ丸

南千畳との境目付近にある虎口です。
ここも両側の石垣の上から攻撃されるような構造になっており、左側には櫓台の様な石垣があるので、この辺りに櫓門があったのかも知れません。
竹田城は細長いので、曲輪側面下にある通路を強制的に歩かされる構造が目立ちますね...。
竹田城・南千畳付近の虎口

竹田城・南千畳付近の虎口

竹田城・南二ノ丸

南千畳
ここが一番南側にある曲輪です。
かなり広い曲輪です。 これだけの広さがあれば、何等かの建物はあったのだと思います。
南千畳から本丸側を振り返ると素晴らしい石垣が一望できます。
山の中にこれだけの物を築くのが凄いです。
竹田城・南千畳

竹田城・南千畳

本丸の北側にある二ノ丸の方まで石垣が良く見えます。
竹田城・北側

ここが南側の出口。
基本的に見学路は北から南への一本道なので、見逃しの無いようにご注意を。
竹田城・南側出口

帰りはタクシーを使わずに駅裏登山道を使って下山する事にしました。
予想以上の山道で、本当に40分で登れるのかと思うような道でした。 ケチらずに、行きはタクシーで登って正解でしたね...。 気温もかなり高かったので、ここを登ってきたら、相当体力を削られたと思います...。
竹田城・駅裏登山道

なかなか行く事が出来なかった竹田城にやっと行く事が出来ました。
登城する事も出来たので、次は雲海に挑戦かな...。