石川県 鳥越城(1) ― 2025年08月09日
鳥越城は石川県白山市にある続 100名城の一つです。
天正年間(1573 ~ 1592年)に加賀一向一揆の拠点として鈴木出羽守が築城したと伝わります。
加賀では蓮如上人が布教活動により門徒を集め、一向衆徒は一大勢力となります。 一向衆徒は加賀の守護だった富樫氏の内紛に介入して富樫政親を守護にします。 しかし、富樫氏は恩賞どころか門徒の弾圧を始めた為に一向衆徒と富樫氏が対立、富樫氏が敗れた為に加賀は「百姓が持ちたる国」になります。
織田信長と石山本願寺との戦いに決着が付くと、加賀一向一揆と信長勢との戦いが始まります。 鈴木出羽守は加賀一向一揆勢の中心的な人物だったようで、信長勢に抵抗しますが 1580年に鳥越城は落城し、その後も抵抗したようですが加賀一向一揆は壊滅します。
3年前の鳥越城入り口付近の様子です。
土砂崩れで鳥越城の入り口付近が埋もれていました。
鳥越城は3年前に一度訪問しているのですが、その時は大雨による土砂崩れで鳥越城に登る事が出来ませんでした。 仕方が無いので、その時は続 100名城のスタンプだけ押して次の目的地に向かいました。 修復工事が完了したら再訪するつもりでしたが、その後も能登半島地震や大雨の被害など想定外の事が続き、3年を経てようやく鳥越城の通行止めが解除されました。
駐車場
県道 44号から駐車場までの道路の道幅は車1台分位の広さしかありませんが、修復工事のおかげなのか道路の状態は良かったです。
続 100名城のスタンプを押してから、3年かかってようやく鳥越城の駐車場に来る事が出来ました...。
駐車場はそれなりの広さなので停める場所には困らないと思います。
駐車場が、元々、曲輪だった場所なのか、見学者用に後から整備した場所なのかは不明でした。
駐車場の目の前の山が後二之丸です。
その右側に鳥越城の中に入る遊歩道があります。
この遊歩道は後二之丸と後三之丸の間にある空堀に沿うように伸びています。
あやめが池
後二之丸と後三之丸の間に「あやめが池」があります。
後三之丸の空堀の中にあり、流れ出た湧き水を溜めて水源として利用されていたようです。
雑草が多くで池があるようには見えなかったのですが、少し高い場所に移動して見下ろすと少し水が溜まっている所が見えました。
鳥越城の入り口を進むと右側に少し開けた場所があり、そこも後三之丸の一部のようです。
ここからは掘立柱建物跡が見つかっているようです。 また、ここには一向一揆慰霊碑がありました。
鳥越城を指揮していた鈴木出羽守は柴田勝家の調略により松任城に呼び出されて誅殺されます。 司令塔を失った鳥越城は 1580年に落城します。 しかし、その後も白山麓本願寺門徒と勝家との間で攻防が続けられ、1582年に捕らえられた本願寺門徒 300余名が処刑されて加賀一向一揆は集結します。
後三之丸
一番北側にある曲輪で、3段構造になっています。 北側を守る曲輪としては最大です。
後三之丸からは、入り口付近の建物跡を含めて 3棟の掘立柱建物跡が見つかっています。
曲輪に西側は腰曲輪が守り、北から東側には空堀が配置されています。
後三之丸から西側にある腰曲輪が見えます。
実際に腰曲輪に行ってみると、後三之丸と落差が結構あります。
この腰曲輪は空堀で分断されてますが南側の方まで続いています。
後二之丸と後三之丸の間にある大きな空堀です。
この空堀は後二之丸の北側を守っていますが、後三之丸の西側を通って北側まで伸びる、本当に大きな空堀です。
この辺りは後二之丸と後三之丸の両方から見下ろされる場所になります。 また、後二之丸の入り口は後二之丸の下を回り込む場所にあり、攻める側からするとかなり危険な場所になると思います。
本丸西側にある、後二之丸の入り口付近にある曲輪です。
三区画に分けられていたようで、礎石建物跡が見つかっています。
後二之丸
駐車場の目の前にある山が後二之丸です。 かなり威圧感を感じる曲輪です。
後二之丸は本丸の北側を守る半円系の曲輪で、曲輪の形状だけで言ったら丸馬出しに似ています。 ただ、本丸の様子を見難くしている曲輪ではありますが、本丸の出入り口を隠している訳では無く、後二之丸から本丸に直接出入りする事は出来ません。
後二之丸の広さは後三之丸の半分以下ですが、この曲輪からは複数の掘立柱建物跡や礎石建物跡が見つかっています。
後二之丸と本丸の間にある空堀です。
一段高い場所が本丸で、後二之丸と本丸は大きな空堀で分断されており、直接行き来する事は出来ません。 上からだと雑草で見難かったですが、結構、大きな堀だったようです。
外から見えなくする為か、建物は本丸側に集中して建てられていました。
曲輪周辺は土塁跡は土塁で囲まれており、土塁跡も残されてました。
後二之丸から駐車場を眺めた所です。
ここから鳥越城の出入り口付近が丸見えです。
ここから狙い撃ちされると逃げ場が無いですね...。 かなり厄介な曲輪のようです。
この後、本丸から後二之丸を見下ろした所です。
上からの方が建物の位置関係が分かりやすいかも知れません。
後二之丸から分岐点付近に引き返した所です。
登って行く道を真っすぐ進むと本丸へ。
左に折り返して登ると後二之丸に行けます。
下に下がっている場所が本丸の西側を守る腰曲輪です。
腰曲輪を分断している空堀です。
奥の方に伸びているのが本丸西側を守る腰曲輪で、右側にも後三之丸の西側を守る腰曲輪があります。
かなり長い腰曲輪で、本丸の南側を守る中之丸、前二之丸付近まで伸びています。
腰曲輪の先に中之丸門があり、そこから鳥越城の中核部分に入ります。
続きは次回へ。
























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