石川県 成巽閣2025年08月10日

成巽閣は江戸時代末期の 1863年に加賀藩 12代藩主前田斉泰の母、真龍院(加賀藩 11代藩主斉広夫人)の隠居所として建てられた奥方御殿です。 真龍院の生家の御殿が「辰巳殿」だった事や、金沢城の巽の方角にある事から「巽御殿」と呼ばれてました。 
1870年に真龍院が亡くなると建物の一部が取り壊され、現存する建物のみが残りました。
1874年(明治 7年)に兼六園が一般公開されると名称が「成巽閣」に改められました。

専用の駐車場は存在しないので、バイクは兼六園の東側にある駐輪場に停めました。
ここには数回訪問してますが、大抵の場合、兼六園を見学した流れで訪問する感じになります。
当初は福井県のダムカードを集める予定でしたが、雨が強そうなので兼六園周辺の散策に予定を変更しました。
成巽閣

万年青の縁庭園
亀の間側に面している庭園です。
築山があり、隣の「つくしの縁庭園」と比べると立体的な造りになっています。
庭に流れ込む流水は、「つくしの縁庭園」から流入しています。
三本のキャラボクが万年の時を経た吉祥を表現しているとの事ですが、素人には良く分からないですね...。 人工的な日本庭園と言うよりは自然を感じる日本庭園です。
成巽閣・万年青の縁庭園

成巽閣・万年青の縁庭園

成巽閣・万年青の縁庭園

つくしの縁
この縁側の長さは 20m ありますが柱がありません。
縁側の軒先は長さ 10m の桔木によって支えられており、柱が無くても大丈夫なのは梃子の原理を利用しているからです。
この辺りの屋根は 2階の壁付近から伸びてるような変わった形状をしています。
成巽閣・つくしの縁

つくしの縁庭園
「万年青の縁庭園」と比べるとフラットな感じがする庭園です。
縁側に柱が無いので見通しが良いです。
成巽閣・つくしの縁庭園

成巽閣・つくしの縁庭園

成巽閣・つくしの縁庭園

2階から外を眺めた所です。
成巽閣の屋根は椹(サワラ)板を使った杮葺(こけらぶき)です。
厚さ 3mm、長さ 30cm、幅 9 ~ 26cm 位の椹板を竹釘で固定しています。
創建時の成巽閣の屋根は杮葺でしたが徐々に桟瓦へと変わり、1961年には銅板に変わりました。
その後、1984年に屋根の傷みを修復する工事を行った際、元の杮葺に戻されました。
成巽閣

成巽閣

館内の撮影は禁止なので写真は外観と庭園だけなのが残念ですが、現存する御殿としては数少ない貴重な建物になります。 兼六園を訪問した時は合わせて見学したい場所です。