栃木県 戦争博物館(2) ― 2017年08月11日
前回の続きです。
屋内展示は大きく2つの建物に別れています。 思ったよりも綺麗に展示されており、ボランティアの方々の協力もあるようです。
ちなみにここの館長栗林氏は、毎年8月15日に乃木将軍の軍服を着て靖国神社を参拝している、ちょっとした有名人で、中国新華社通信に「右翼の頭目」と報道された事もあるそうな...。
最初の建物は陸軍を中心に展示しています。
高射機関銃
綺麗に保存されている重機関銃です。
正式な名称は不明ですが、ホ式十三粍高射機関砲の単装式でしょうか?
ソ連が満州に進軍した時に対峙した物との事。
旋回式航空機銃
「昭和17年改良制作 旋回式航空機銃」と説明されてますが、12.7mm のようなので、一式十二・七粍固定機関砲ではと思います。 台座を付けて旋回式に改造したのでしょうか?
保存状態は良さそうです。
機銃以外にも、当時の備品が所狭しと展示されています。
これらを身に着けて戦地に向かった当時の人々の思いが伝わってくるようで、妙な迫力があります....。
近くに「ホチキス式機関銃(空冷)」と説明書きがありました。
でも、見た感じ水冷式に見えなくもありません。
状態が良い物はレプリカの場合もあり、それがこの博物館の難しい所でもあり、面白い所でもあります。
96式軽機関銃
本体の部分の部品が欠落してますが、激戦地硫黄島から持ち帰った物らしいです。
11年式の問題点を解消する為、南部氏によって開発さてた銃です。 ちなみに、日本の警察官が使用している拳銃の「ニューナンブ」はこの南部氏の名前から来ているようです。
92式重機関銃
こちらはコレヒドール島から持ち帰った物らしいです。
7.7mm 弾を30発装填した保弾板を使用します。 主力として使用された重機関銃です。
続く2つ目の建物は海軍を中心に展示しています。
お、これは28年間ジャングルで生活していた横井さん?
顔が妙にリアルな造りのマネキンですが、手が取れちゃってますね...。
横井さんは戦争の終結を知らずに28年間グアムのジャングルに潜んでいた人物です。
偶然、猟に来ていた人と出会った事により終戦を知り帰国する事になりますが、それまで誰にも見つからずに生活していたのが凄いです...。
こっちのちょっと怖い感じの人が小野田さん。
彼もフィリピンのルパング島に昭和49年まで潜伏していましたが、横井さんと違うのは任務解除がされなかった為、最後までゲリラ戦を続けていた事。 元上官による武装解除の命令が下るまで彼の戦争は続いていました。
実は、小野田さんが帰国する2年前までもう1名日本兵が生存していたのですが、射殺され戦死しています。 もう少し早く対応出来ていればと思うと残念です。
撮影のセットで使用されていた戦艦大和の巨大な模型も展示されています。
製麺機とNHK放送用マイク
当時の生活品や、戦争とは直接関係の無いアポロ宇宙船の宇宙服なども展示されてました。 本物でしょうか? 細かく見ると掘り出し物がありそうな感じです。
製麺機は明治~大正時代の物らしい...。
名越二荒之助記念図書館
強烈なオーラを放つこの建物には入りませんでした...。
入って良いのか悪いのか分かんなかったので...。 多分、入っても良かったのだと思いますが入る人を見かけなかったので勇気が出ませんでした...。
最近のコメント