京都府 西明寺2020年11月21日

西明寺は天長年間(824 ~ 834年)に弘法大師空海の高弟、智泉大徳が神護寺の別院として創建したと伝わります。 その後荒廃しますが、建治年間(1275 ~ 1278年)に我宝自性上人が中興します。 また、1290年には神護寺から独立した寺院になります。
戦国時代には戦火により荒廃しますが 1602年に俊正明忍律師により再興されます。

指月橋
神護寺から清滝川の沿って遊歩道を歩くと、約25分程度で西明寺の入り口にある指月橋が見えてきます。 拝観料を支払う受付は、この橋を渡った先にあります。
西明寺・指月橋

表門
しばらく階段を登ると表門が見えてきます。
表門は 1700年に桂昌院(徳川綱吉の生母)の寄進によって建立されました。
西明寺・参道

西明寺・表門

聖天堂
元禄年間(1688 ~ 1704年)に建立されました。
「聖天」とは「歓喜天(かんぎてん)」の事で、ヒンドゥー教のガネーシャを起源とする天部の守護神のようです。 聖天の好物は大根と御団(巾着団子)なので、その2つが入り口の白い幕に染められています。 財を求める人には財を与える神様なので、珍しくお守りを貰っていきました...。
西明寺・聖天堂

本堂
表門同様、本堂は 1700年に桂昌院の寄進によって再建されました。 本尊は運慶によって彫られた釈迦如来立像です。 残念ながら本堂前の紅葉は完全に落ちてました。
本堂、客殿内の拝観も可能です。
西明寺・本堂

西明寺・本堂周辺

西明寺・本堂周辺

西明寺・本堂周辺

客殿
江戸時代初期に移築された建物のようですが、詳細は良く分かりません。 本堂よりは古い建物のようです。 当初は食堂として使用されていたようです。
本堂と客殿は廊下でつながっている構造です。
西明寺・客殿

西明寺・客殿

西明寺・客殿裏

左手前が客殿、右奥が本堂。
西明寺・客殿、本堂

鐘楼
元禄年間(1688 ~ 1704年)に建立されたようです。 梵鐘には月潭道澄(1636~1713年)の銘文がある事から、鐘と建物は、だいたい同じ年代の物らしいです。
西明寺・鐘楼

裏門の方に行くと、完全に落葉済。
これは、これで良いのですが、高雄周辺はもう少し早い時期に来た方が良さそうです。
でも、連休に合わせて訪問しているので難しいかな...。
西明寺

元々、神護寺の別院だった西明寺は、それほど広い寺院では無いので拝観にそれほど時間はかかりませんでした。
高雄の紅葉は、観光客が殺到する事も無く、静かに参拝できて良い感じです。
西明寺

西明寺・参道

西明寺・参道