富士山の世界遺産めぐり(2)2017年09月18日

五重塔を探す旅、前回の続きです。

須山浅間神社
村山浅間神社から国道 469号を御殿場方面にひた走ると須山浅間神社にたどり着きます。
国道から少し外れた場所にあるので道に迷いましたが、何とか到着。 駐車場は大型バスでも止められそうな立派な物でしたが、入口までは少し歩きます。
世界遺産登録されている神社です。 住宅街の中にあるせいか、混雑はしてませんが参拝者は多かったです。
須山浅間神社・入り口

ここは須山口登山道の起点となった場所にある神社ですが、今はもっと上まで車で行けるのでここから登る人は少ないと思います。 登山用のルートと下山用のルートがあったようで、登山用のルートは現在の富士宮ルートへ、下山用のルートは現在の御殿場ルートに通じていたようです。 1707年には宝永の大噴火によって登山道が消失しましたが、1780年には復活していたようです。 一時期、廃道になっていたようですが、平成11年に復活したようです。
須山浅間神社・参道

本殿は 1823年に再建された物との事ですが、見た感じ、かなり新しい感じがします。
後で案内資料を見て気付いたのですが、「覆殿の中にある現在の本殿」と記載されている事から、恐らくこの建物は本殿の覆いで、この中に本殿があるのだと思います。
須山浅間神社・覆殿

須山浅間神社・覆殿

社伝によると神社が創祀されたのは 110年との事。 要するに、正確な年代は不明と言う事ですが、1524年の棟札が見つかているので、少なくとその頃には神社があったようです。
ちなみに、境内端にある覆屋の中にある小社は 1611年に建立された物です。  また、1823年まではこちらが本殿だったようです。
須山浅間神社・覆屋

五重塔は、ここにも無かったので次の神社に向かいましょう...。
須山浅間神社・手水舎

東口本宮 富士浅間神社
国道 469号から国道 138号に入り、山中湖に向かう中間辺りに東口本宮 富士浅間神社があります。 大きな駐車場がある、立派な神社で、写真で見た五重塔はここでしょうか?
駐車場にある入口は本殿には近いのですが、神社的には裏口のようです。
ここも世界遺産登録されている神社です。
東口本宮富士浅間神社

鳥居を通ると、各地の富士講から寄進された記念碑が残されています。
明治から昭和にかけて造られた物で、数多くの富士登山が成就できた事を伝えています。
東口本宮富士浅間神社・富士講講碑群

森の中を通って楼門の方まで回り込みます。 立派な楼門です。
現在の楼門は 1767年に建立された物です。 1685年に小田原城主、稲葉丹後守が修繕した記録があり、その頃には既に楼門が存在していたようです。
左右に隋神が安置されている事から隋神門とも呼ばれています。
東口本宮富士浅間神社・楼門

こちらは恵比須大国社。
七福神で有名な恵比須様と大国様が祀られています。 この神社から分祀して富士紡の工場に祀られてましたが、諸事情により境内末社として戻られたようです。
東口本宮富士浅間神社・恵比須大国社

こちらの末社には境内に点在していた6社が合併されて祀られています。
毎年、中秋の名月の夜に祭典が執り行われているようです。
神様も合併されたり、出向したり、大変そうでね..。
東口本宮富士浅間神社・末社

東口本宮の創建は 807年との事ですが、1707年の宝永噴火で 3m の火山灰に埋もれてしまう甚大な被害を受けています。 1718年に再建された一部が残存しているとの事ですが、どの辺りの事なのかは不明です。 平成19年に大規模修繕が行われたばかりなので、綺麗な社殿です。
東口本宮富士浅間神社・拝殿

横から見ると権現造りのようで、今回の旅で最初に行った駿河国一之宮とは社殿の構造が異なるようです。 東照宮とかで見かける構造ですね...。
東口本宮富士浅間神社・本殿

立派な神社ですが、ここにも五重塔は無かったですね...。 北口本宮は何度か訪問しており、五重塔は無かったはずなので、あの写真は河口浅間神社?
東口本宮富士浅間神社・参道

河口浅間神社
ここまでの浅間神社はすべて静岡県でしたが、ここは山梨県になります。
地図を見て、国道 137号の脇道にあるのは分っていたのですが、脇道への入り口が分からず苦労しました。 駐車場はあさま広場駐車場が利用できます。
ここも世界遺産登録されている神社です。
河口浅間神社・入り口

立派な隋神門です。
文化財指定を受けて無さそうなので、それほど古い建物では無いのかも知れません。
こちらの神社は 864年の富士山の噴火を鎮める為に 865年に創祀されました。
河口浅間神社・隋神門

参道の右側に池がありました。 池に写る樹木が美しいです。
河口浅間神社・池

こちらが拝殿。
本殿は 1606年に焼失しており、1607年に再建されたようです。 恐らく、拝殿もその時に延焼していると思われるので、現在の拝殿も 1607年に再建された物だと思います。
河口浅間神社・拝殿

横から本殿を拝見。
一間社流造と言うそうで、浅間神社の本殿の構造はバラバラですね...。 お寺の本堂のような拝殿と比較すると、本殿は少し派手な印象を受けます。
河口浅間神社・本殿

本殿の後ろの方にも末社らしき物が点在しています。
出雲社と書かれてますが、どんな神様が祀られているのでしょうか? 出雲大社と何か関係があるのでしょうか?
河口浅間神社・出雲社

出雲社の左奥にある諏訪社です。
名前からして、諏訪信仰に関係する末社だと思いますが、何時頃からあるのかは不明です。
諏訪大社から祭神を勧請する際には薙鎌(なぎがま)に神様を移すそうなので、社の中に安置されているのかも知れません。
河口浅間神社・諏訪社

境内の一番奥の方にある山の神社。
末社かと思いますが、どんな神様が祀られているのか不明でした。
森林に囲まれている中に鎮座していて神秘的です。
河口浅間神社・山の神社

結局、ここにも目的の五重塔はありませんでした。
家に帰ってからちゃんと調べた所、どうやら「浅間神社」ではなく、新倉山「浅間公園」でした。
世界遺産とは関係なかったみたいですね...。 日を改めて再挑戦したいと思います...。
河口浅間神社・波多志社


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