京都府 桂春院 ― 2020年11月21日
桂春院は妙心寺の塔頭の一つです。
設置されていた案内板とパンフや他の情報が不一致なので困惑しましたが、1598年に織田秀則(津田秀則)が前身となる見性院を創建し、1631年に石河貞政が父親の50年忌の供養のために本堂などを建立して桂春院と改めたのが始まりのようです。
拝観受付はこの門の先です。
ここは年間通して拝観可能で、多分、10年位前に一度拝観した事があります。
とは言え、ほとんど記憶はありませんが...。
侘びの庭
書院の正面にある庭園です。
史料が無い事から作庭者や年代は不明のようですが、庭の特徴などから小堀遠州の高弟か、その系列の作庭者による物と考えられています。
苔と紅葉が絶妙です。
あまり建物を撮影しませんでしたが、書院から侘びの庭を眺める所はこんな感じです。
空いているとまでは言えませんが、高山寺のような混雑は無いので、意外と良い場所かも知れません。
思惟の庭
書院から本堂の方に進む途中に見えるのが思惟の庭です。 位置的には本堂の東側が思惟の庭で、南側が真如の庭になります。
奥に見えるのは梅軒門で、門の先は先ほどの侘びの庭です。
日陰部分との光の強弱が強すぎて写すのが難しい...。
本堂(方丈)
桂春院の方丈は本堂を兼ねているので、「方丈」と紹介している場合の多そうです。 ただ、案内絵図では「本堂」と記載されていたので「本堂」としておきます。
現在の本堂は 1631年の創建時に石河貞政が建立した物だと思われます。
真如の庭は散策可能なので、庭の方から本堂の方を見ると、庭よりも少し高い場所にある事が分ります。 このような段差は珍しいかも知れません。
真如の庭
本堂南側にあるのが真如の庭です。
庭が少し低い場所にあり、手前がちょっとした崖のようになっており、つつじで覆われています。 パンフレットには垣根の奥に美しい紅葉が写っているので、時期的には少し遅かったかも知れません。 ほぼ落葉してました...。
真如の庭は入れませんが、垣根の奥は散策可能です。
人も少なく、落ち着きがある良い場所です。
龍仙天空御霊神
先ほどの参道を進んだ先に鎮座する社です。
初めて聞く名前ですが、龍なので水とかに関係する神様でしょうか?
先ほどの社の向かいに祀られている地蔵尊。
ちょっとふっくらとしている感じです。
庸軒好み井戸
参道の一番奥にありました。
「庸軒」とは、茶人、藤村庸軒の事のようです。 非公開ですが、桂春院には「既白庵」と言う茶室があり、その茶室は長浜城から 1631年に移築した藤村庸軒流の茶室と伝わります。
また、書院も同じ時期に長浜城から移築した物のようです。
庭園は綺麗なのですが、紅葉を楽しむには少し遅かったかも知れません。
でも、ここは、あまり知られていないのか、人も少なそうなので時期が合えばまた来たい場所です。
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