京都府 平安神宮2020年11月22日

平安神宮は、桓武天皇による平安遷都 1100年を記念して 1895年(明治 28年)に創建されました。 神社の建物は、当時の平安京の正庁、朝堂院を復元した造りになっています。
御祭神は桓武天皇でしたが、1940年、明治維新の動乱期に即位した孝明天皇も、近代日本の基礎を築いた功績から御祭神に加えられます。
古社寺が多い京都では、かなり新しい神社だと言えます。
1976年には新左翼活動家による放火にあい、本殿や内拝殿などが消失しますが、全国からの募金により再建されます。

蹴上インクラインからの移動なので、徒歩で岡崎法勝寺町のバス停まで移動、大きな鳥居がある、岡崎公園美術館・平安神宮前で下車します。
高さは何メートルあるのでしょうか? 存在感のある、巨大な鳥居です。
平安神宮・鳥居

應天門
平安神宮は岡崎公園の先にあるので、巨大な鳥居から少し距離があります。
公園を通り抜けると平安神宮の入り口である應天門が見えてきます。
平安京朝堂院の應天門を模した楼門です。 どうやら、第四回内国勧業博覧会の時に大内裏が復元され、平安神宮、岡崎公園は博覧会の跡地のようです。 最初から神社として建てられた訳では無さそうです。
平安神宮・應天門

めちゃくちゃ広いのですが、これでも当時の8分の1スケールだそうです。
奥の方に見えるのが大極殿。
平安神宮

神楽殿
應天門を入って右側にあるのが神楽殿です。 神楽殿は、神楽の奉奏や結婚式などが行われます。 平安神宮は左右対称なので、その向かい側には同じ形をした額殿があります。
額殿の方は、講演などのイベントなどに利用されているようです。
平安神宮・神楽殿

蒼龍楼
向かって右奥にあるのが蒼龍楼です。 2階部分には五棟の入母屋造の建物がある、変わった形をした建物です。 向かい側には同じ形をした白虎楼があります。
平安神宮・蒼龍楼

大極殿
一般の参拝者が使用する外拝殿でもあります。
手前の木は「左近の桜」です。 大極殿の後に正殿になった紫宸殿の南東側には当時も桜の木が植えられていたようです。 また、対になる南西側には橘が植えられており「右近の橘」と呼ばれてました。 平安神宮も、それに習った感じで木が植えられています。
平安神宮・大極殿

平安神宮・大極殿

参拝後、拝観料を支払って神苑を散策する事にします。
神苑は白虎楼側から、南、西、中、東の4つの庭園で構成されています。
平安神宮

日本最古の電車
南神苑に展示されているこの車両は、1895年(明治28年)に京都電気鉄道で運行されていた日本最古の路面電車です。  当初は停留場が無く、どこでも降りられてたようです。
後に市に買収され、最盛期には 78.6 km もあったようですが、自動車の復旧により 1987年に廃線となります。 展示場所に屋根はありますが、風雨にさらされている状態で、保存方法としては良好とは言えない状況かと思います。 ただ、国の重要文化財に指定されたようなので、展示方法が改善されるかも知れません。
平安神宮・日本最古の電車

南神苑
一番池が小さい庭園です。 春先だと、八重紅枝垂桜が一番の見所だと思います。
冬だと日光が入らずに、ちょっと寂しい感じでした。
平安神宮・南神苑

平安神宮・南神苑

西神苑
陽当たりも良く、紅葉も綺麗でした。
ここは、花菖蒲がメインなので6月頃に来ると、今とは全く違う雰囲気だと思います。
平安神宮・西神苑

平安神宮・西神苑

中神苑
ここの紅葉が一番綺麗だったかも知れません。
ここには茶屋があるので、少し休憩。 コーヒーとケーキを注文しました。
今日は、あまり予定を決めていないので、のんびりと散策する事にします。
平安神宮・中神苑

平安神宮・中神苑

平安神宮・中神苑

中神苑の池にある臥龍橋(がりゅうきょう)。 龍が臥する(寝てる)姿に見立てて「臥龍橋」と名付けられました。 この石材は、1589年に豊臣秀吉が造営した三条大橋、五条大橋の橋脚だった物です。
平安神宮・臥龍橋

地主神社
中神苑の北東に鎮座する地主神社です。 ここは平安神宮の鬼門の位置にあたります。
平安神宮創建の頃からある神社ですが、何故か塀で社が見えにくくなっています。
平安神宮の中で、少し異質な感じがする場所です。
平安神宮・地主神社

東神苑
もっとも大きな池がある庭園です。
右側に見える建物は尚美館(貴賓館)です。 1913年、京都御所にあった建物を移築し、博覧会の時に貴賓館として使われていました。 非公開ですが、特別拝観できる時もあるようです。
平安神宮・東神苑

泰平閣
1912年に京都御所から移築された橋です。
屋根付きの橋で、中央の二階部分に建物が乗ってますが入り口が見当たりません。 ただの飾りなのでしょうか? 御所の建物なので、実用性はあまり関係無いのかも知れませんが...。
平安神宮・泰平閣

平安神宮・泰平閣

平安神宮・東神苑

東京に遷都した事により、京都は国の中心では無くなり経済的にも衰退しました。
平安神宮は、そんな京都が観光都市として復活する転換点になった場所なのかも知れません。


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