埼玉県 間瀬ダム2022年12月03日

間瀬ダム(間瀬堰堤)は東日本最古の灌漑用重力式コンクリートダムです。
本体工事は 1930年に開始され、1937年に完成しています。 戦前に造られたダムなので、相当古い部類に入るダムだと思います。
洪水吐は自然越流方式なので、一定の水位を越えれば勝手に流れ出す仕組みなのだと思います。
オリフィス型取水口が1門あり、ここから農業用水が取り入れられているのだと思います。

耐荷重の問題により、現在は一般車の通行は禁止されています。
もっとも、この幅だと軽自動車以外は通行するのは難しいと思います。
兎に角、古いダムなので不必要な負荷はかけない方が良いでしょう...。
間瀬ダム

奥に見える古い建物の下が円柱形になっているので、恐らくそこが取水口で、上にある白い建物がその取水口の管理棟だと思います。
こんな古い物が機能するのか疑問ですが、ここの農業用水は今でも児玉用水路の供給源として利用されているようです。 でも、地図を見るとこのダムの水源となる川が見当たらず、どこから水が供給されているのか不思議なダムです。
間瀬ダム

間瀬ダム

こんな古い建物の管理棟は初めて見ました。 木造建築でしょうか?
管理棟や取水バルブ等は近年に修繕工事が行われているようです。 それらの事からも、現役のダムである事には違い無さそうです。 このダムは文化財指定も受けてます。 古い建物がどんどん建て替えられる事を考えると、ダムの寿命が以外と長い事に驚きです。
間瀬ダム

第一間瀬湖
間瀬ダムによって作られた人工の湖です。
ここは、ヘラブナ釣りの名所として有名なようで、訪問時も多くの釣り客が来てました。
第一間瀬湖

第一間瀬湖

コンクリートの状態からして、かなり古い事が分ります。
プライムラインや漏水量計などの計測機器が設置されているとは思えない年代のダムですが、ダムの状態をどうやって監視しているのでしょうか....。
間瀬ダム

間瀬ダム

ダムの下流側から眺めてみる事にします。
下流側から見たダムの外観は、ほとんど凹凸の無いシンプルな物でした。
堤高 27.5m は、80年以上前のダムとしては、大きい方なのかも知れませんが、今の所、比較対象が見当たらないです...。
間瀬ダム

間瀬ダム

間瀬堰堤管理橋
ダムの下流には間瀬堰堤管理橋があり、こちらも文化財登録されています。
間瀬堰堤管理橋

本庄市観光農業センター
ダムカードは本庄市観光農業センターで配布してます。
但し、ここは間瀬ダムからかなり離れた場所にあります。 私の場合は特に聞かれませんでしたが、実際にダムに行ってきた証明として、写真提示などが求められる場合があるので、先にダムに行って写真を撮って来た方が良いです。
本庄市観光農業センター

歴史を感じさせる、非常に印象に残るダムでした。
間瀬ダムへの道は狭く、駐車スペースも限られているので訪問時はご注意を...。


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